昨年、今年とゆうばり国際ファンタスティック映画祭・フォーラム部門で上映され、完成から1年が経ち、6月のBOX東中野にてレイトショー公開以来の上映で、最新作『ラヴァーズ・キス』の公開を控え、多忙の中、監督の及川中さんと、主演の青山朱里さん、金田美香さんが舞台挨拶に登壇。クリスマスの中、映画本編も同じような時期を舞台に繰り広げられる女子高生版マカロニ・ウエスタンが『多摩川少女戦争』だ。

及川中監督——『多摩川少女戦争』は、ちょっと変わった映画で、ちょうどクリスマスが背景となっており、女の子たちが沢山出演している作品です。

青山朱里——この映画は、初めての演技でちょっと緊張して皆さんに迷惑をかけてしまったんですが、とても楽しかったです。先日上映された『レディドロップ』にも出演しており、来年1月に公開されますので、見てください。

及川中監督——青山朱里ちゃんとは、まったく初めての演技だったので、とても困ったんですが、見る見るうまくなっていくので、今後楽しみにしていてください。

金田美香——すごくオイシイ役を頂きまして、楽しくお芝居ができました。完成した作品を見て私が今まで見た映画の中で女ギャングの役はいい経験ができてよかったです。撮影中は及川監督は優しくて私の好きな監督のひとりです。。

及川中監督——金田さんのケイという役は、ちょっと中国系の役でちょっと悪役のイメージがあって、彼女の鋭い勘がさえており、うまくキャスティングできたと思います。

西田和昭(司会)——及川監督は、学校の先生みたいな立場なんですねぇ。今回、この作品を見させていただきまして、監督は、女の子を使ったマカロニ・ウエスタンを作ったんですよねぇ。

及川中監督——そうですね、マカロニ・ウエスタン風ですね。個人的に西部劇、マカロニ・ウエスタンが好きだったので、そういうものを見せたかったんです。

 及川監督最新作『ラヴァーズ・キス』は、吉田秋生原作の人気コミックを映画化、女の子を主人公にした作品には定評のある監督が、誰もが過ごした「あの頃」の甘く切ない記憶を時にリアルに時にファンタジックに描きマスコミも絶賛。原作とは一味違った映画『ラヴァーズ・キス』は、来年2003年1月25日より日比谷スカラ座2ほか全国ロードショー公開される。
 なお、『水野晴郎的超特急 新鋭監督映画祭』は、12/27(金)まで、六本木・俳優座シネマにて開催中!
(外川康弘)

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