連夜に渡って個性的な作品群を紹介している水野晴郎的超特急 新鋭監督映画祭も、21日で早くも5日目。この日の上映は、19日の『0&1(ゼロ and ワン)』に続き、この映画祭で2作品目の登場となる中田圭監督の最新作『レディ・ドロップ LADY DROP』だ。落ちこぼれ婦人警官軍団の潜入捜査の顛末を描いたこのアクション・コメディ、本映画祭の仕掛け人である水野晴郎閣下と西田和昭も、重要…というか特に閣下は仰天もの…の役どころで出演している。そんなわけで、この日の舞台にはこの二人を加えると総勢13人のゲストが並び、外の寒さを跳ね返すようなアツイ舞台挨拶となった。

中田圭監督——寒い雨の中を、いらしていただいてありがとうございます。単純に言っちゃえば、バカ映画です。『シベ超』には敵わないのですがバカ映画です。水野先生が直球勝負なので、ちょっと変化球を投げるような気持ちで作った映画ですので、72分、サラッと観れるか、一眠りするくらいの感じで楽しんでいただければと思います。(水野閣下、西田氏の)二人が出ていることで、来年の日本映画批評家大賞の内定を先ほどいただきまして(笑)、やっとこれで少しは監督として、生活していけるかなと。

金濱夏世——中田監督の作品は1作目からご一緒させていただいておりますが、いつも撮影日数が少ないなと思っていたんですが、今回はやっぱり3日間という感じで、大丈夫かなと思いましたが、中田監督の人望でしょうか。スタッフ、キャストとも一丸となりまして、いい雰囲気の中サクサクと撮り進められ、とても楽しい現場でした。私はとても怖いお姉さんの役をやっていますが、個人的には映画の後半を注目していただければと思っています。

加藤隆之——若い可愛い子が沢山来てますので、短めにしようと思いますが、すごく楽しい作品になっていると思いますので、楽しんでください。

山本正之——中田監督の作品に3作出させていただきましたが、監督の撮影はホントに1回で終わっちゃうくらいテンポが速くて、大丈夫なのかなと正直不安な時もあったんですが、出来上がりを観た時に、自分には気がつかない顔を見せてくれたりと、楽しませてもらっています。

青山朱里——この映画が未だ2本目で凄く緊張してたんですけど、周りのスタッフや役者の皆さんが楽しい人たちばかりで、楽しく終えられよかったです。これからも、映画、ドラマと色々頑張って行きたいと思いますので、宜しくお願いします。

やなぎさわやすひこ——メイキングと謎の中国人役のやなぎさわです。中田監督の現場にメイキングでついたのは初めてだったんですけど、わずか三日間で怒涛の作品を作り上げる現場に参加でき、面白く、勉強になりました。

大和心——自分は今回の作品が初めてだったので、右も左もわからなくて、体当たりみたいな演技でしたけど一生懸命体当りしました。これからも、宜しくお願いします。

津村亜紀(グラビア隊Part2)——私は映画が初めてで、いろいろとすごく勉強になりました。楽しい作品になっていると思いますので、楽しんで見てください。

渡辺哲世(グラビア隊Part2)——私も今回初めての映画で、現場ってすごく緊張してるのかなと思ったんですが、西田さんがムードメーカーになってくれたりで、そうしたチームワークの大切さも今回勉強になりました。

栗原里奈(グラビア隊Part2)——私も今回初めての映画でアクションものなので、銃声とかを聞いたのも初めてで驚いて本番中に声を出しちゃったりしました。私たち普段も白い制服があるんですが、今回も婦人警官で制服に縁があるのかなと思う今日この頃です。

岩間香須美(グラビア隊Part2)——今回初めての映画ですごく緊張しましたが、皆さんの緊迫した雰囲気が伝わってきてびっくりしました。私たちも作品を見せてもらいましたが、特に後半がすごく面白く声を出して笑いたいほどです。楽しんでください。

 中田監督予告編集に続きお披露目された『レディ・ドロップ LADY DROP』は、監督の挨拶にあったとおり、これまでのスタイリッシュな作品とはうって変わっての、確信犯的なバカ映画ぶりがなんとも楽しい作品となった。ことにかつてのトラック・スーツ姿が脳裏をよぎるかのような、閣下の暴走ぶりには頭が下がりますです。

 なお、『レディ・ドロップ LADY DROP』は2003年ロードショー公開予定。また、『水野晴郎的超特急 新鋭監督映画祭』は、12/27(金)まで、六本木・俳優座シネマにて開催中!
(宮田晴夫)

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