現実に起きた少女誘拐監禁事件をもとにした「女子高生誘拐飼育事件」(松田美智子/幻冬舎)を原作とする『完全なる飼育』。シリーズ3作目となる最新作が『完全なる飼育 香港情夜』である。
 舞台を香港へと移した今作でメガホンを取るのは『無問題』シリーズなど、日本映画と香港映画界をまたいで作品を撮りつづけるサム・レオン監督。作品ごとに主演女優が入れ替わることが新たな魅力になっている今シリーズで、最新作『完全なる飼育 香港情夜』主演の伊藤かなと2作目『完全なる飼育 愛の40日』主演の深海理絵が完全なる“飼育女優”対談に登場し、お互いの作品の感想や撮影秘話を語った。

Q:香港ロケの印象は?
伊藤かなさん ——日本の撮影に比べて落ち着いて出来ました。日本の映画だともっとかかってしまうのですが、朝の6時くらいから夜の9時くらいまでの撮影でした。スタッフの方も皆香港の方で、いい環境で出来ました。撮影中は、買い物に行ったのが楽しかったです。ことばの勉強はしなかったんですけど、うなずいたりっていうのはできるんで、うなずいてました。でも香港に行ってからだんだん勉強するようになって、日本のマネージャーさんに電話して監督の本を送って貰ったりして勉強しました。

Q:最新作、『完全なる飼育 香港情夜』を観てどうでしたか?
深海理絵さん ——海外で開放的に出来るってところで羨ましいなって思っちゃいました。今作の、『完全なる飼育 香港情夜』はキレイな作品だなって。頑張ってるな、と。
伊藤——初めて出来上がって観て見たら、知らないシーンもあって、絵がきれいで嬉しくて、泣いてしまいました。

Q:深海理絵主演の『完全なる飼育』を観て?
伊藤——香港に行く前に理絵ちゃんの作品を見て、こんなことするの?って思いました。難しかったです。私も面白く仕上がるのかな?って不安でした。

二人とも休日は家で本を読むことが多いと言い、自分を「飼育」しているという。お互いの作品に刺激を受けつつ、勉強も怠らない・・対談から見えたのは譲ることの出来ない女優魂か?!
(Yuko Ozawa)

『完全なる飼育 香港情夜』は銀座シネパトス・新宿ジョイシネマ3にて絶賛公開中!

『完全なる飼育 香港情夜』