10年前に天願大介監督が出会った時から『AIKI』の企画はスタート、映画化の約束を実現し、デンマークからオーレ・キングストン・イェンセン氏が完成披露試写会に訪れた、モデルとなったオーレ氏を演じた主演の加藤晴彦さんほか出演者が勢ぞろい。舞台挨拶が都内で行われた。

天願大介監督「製作に10年かかってしまいました。10年かかってしまったことは、今思うとよかったのかもしれないと思っています。10年前に彼の存在に気づき、実際に会って映画化するぞと約束し、いろいろ準備もかかって、それなりに自分でも手ごたえのある作品に仕上がっています」
加藤晴彦「オーレとは、先ほど話をしたのですが、不思議な気持ちになって涙が出そうにというか出てしまったのですが、彼に見せるまでが1つの区切りだったので、初めて会って見た目は違うのですが、共通するのは英語が上手いという点で(笑)、彼からは合格点を頂いたので、今ほっとしているところです。皆さんにお願いがあるのですが、何をしてくれということではなくこの映画を見たら少しでも理解をしていただきたいと。自分も参加するまでは本当に理解していなかった一人で、映画を見てから1つのテーマを頂きました、この映画はきっと見た人それぞれにテーマをプレゼントしてくれる映画だと思っています。」
ともさかりえ「今日、オーレさんと一緒に舞台で並ぶことができて、ようやく完成したんだなぁと感じました。エンタテイメントな作品として、この映画を見て皆さんの中にちょっとした勇気を与えることができたらなぁと思っております。ぜひ、沢山の方に見ていただきたいなぁと思います。」
石橋凌「加藤くんが演じた人にもモデルがいたように、私が演じた岡本先生にもモデルがおりまして、その道場にいきました。監督からは有無も言わさず、まず道場に行って投げられてきてください。と言われましてずっと投げられに通いました。岡本先生をはじめ道場の人たちの雰囲気が非常に人間的な武道なんです。ありがちな体育系の雰囲気ではなく、通ってきているお子さん、女性の方、外国の方まで皆さん淡々と技を掛けられ、掛けたりしていて、技と岡本先生の魅力に私も取り付かれてしまいました。もし、人生でお悩みをお持ちの方は、道場へいらしてください。きっとすっきりいたします。」
原千晶「加藤さん演じる太一のお姉さんを演じました。監督から弟が事故にあってもカラッとして男っぽい性格の姉を演じて欲しいといわれました。実際に私にも弟がいるんですが、もし弟が事故にあったら私はパニックになるだろうなぁと思うんですね。影から弟を支えていく芯の強い女性を演じることができてとても勉強になりました。」
木内晶子「人が追い込まれたときに偉大なパワーをはっきするんだなぁと感じました。すごく前向きな気持ちにもなりました。」
オーレ・キングストン・イェンセン「今日は、この場に参加することができてうれしいです。車椅子での演技は大変だったと思いますが加藤さんの演技はすばらしかったです。この映画の総指揮を取っていただいた日活の中村雅哉社長さんほか映画に協力をしていただいた方に感謝しています。天願監督とは10年前にデンマークまで訪ねにきてくれた時に、映画化の話をしてくれて、ほんとうに実現するのなかぁという気持ちもあったのですが、こうしてこの場に参加できてうれしく思います。」

舞台挨拶後に、合気柔術をオーレ氏による披露も行われました。
『AIKI』の公開は、11月30日よりテアトル新宿にてロードショー公開されます。
初日は、出演者、監督による舞台挨拶も行われます。

□作品紹介
http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=2939