第15回東京国際映画祭のコンペティション審査委員長を務めたリュック・ベッソンが主催するヨーロッパ・コープ・ジャパンの記念すべき第1回作品となった『トランスポーター』。プロの運び屋が自らに課したルールを破り“依頼品”を開封してしまったことから、陰謀に巻き込まれるハイテンション・アクション。ベッソン製作作品に共通する、ライト感覚と矢継ぎ早の展開が、多くの若いファンのテイストにマッチした作品だ。11月2日オーチャードホールでの特別上映にも、そんな若いファンを中心に多くの観客が詰め掛け、特別ゲストとして舞台に立ったベッソン監督(本作では製作・脚本)、『ジャンヌ・ダルク』のサード助監督を経て本作が劇場用作品デビュー作となるルイ・レテリエ監督、そして美しき“依頼品”に扮したスー・チーが挨拶を行った。
 「ヨーロッパ・コープ・ジャパンの第1作という重要な作品なので、ちょっと緊張してます」と、その堂々たる熊さん体型とは不釣合いな神妙さで口火を切ったのはベッソン監督。さらに緊張しているレテリエ監督を紹介し、「初めてのタキシードで緊張してるけど、これからも作品を撮っていくと思うので、応援してあげてください」とアピール。海外で作品のPRをするのは初めてと言うルティリエ監督は、「コンバンワ、ミナサン。ニッポンガダイスキデス。ミナモダイスキデス!」と日本語でリップ・サービス。英語作品発出演となったスー・チーは、同じく日本語で挨拶をしたのに続き、「とても面白く、意義のある作品ですから、ゆっくり楽しんでください」とコメントした。
 なお、『トランスポーター』は2003年2月より、渋谷東急ほか全国松竹・東急系にてロードショー公開!
(宮田晴夫)

□公式頁
第15回東京国際映画祭

□作品紹介
トランスポーター