日本の映画界を支えてきた、あの男たちをフューチャーした企画『6人の男たちフィルムズ』が10月19日(土)から11月29日(金)までの6週間、シネマ下北沢で特集上映される。
この企画は、シネマ下北沢3周年プレ企画で開催され、そのトークイベントが9月20日会場であるシネマ下北沢で行われ、テーマである“男優”が一挙に集合した。
選ばれた“男優”は、大杉漣、遠藤憲一、田口トモロヲ、寺島進、松重豊、光石研の6人。当日は、仕事の関係で、田口トモロヲで欠席したが、会見が行われた。

−−−−企画に関してと、6人の俳優の方への感想など。
大杉漣さん「いつも親しい方ばかりで、別の現場にいても気になる俳優で、今日は仕事の都合で来れませんでしたが、写真で出演ということで、田口トモロヲの写真をお持ちしました。私が田口トモロヲに変わって質問にお答えしますので、どんどん質問をお願いします。」
遠藤憲一さん「大好きな役者さんたちばかりで、遊びと仕事と両面から好きな役者さんたちなので、企画に参加させて頂いてうれしく思っています。」
寺島進さん「日本の映画界を支えている6人ということですが、きっと誰も支えているとは思っていないと思いますが、きっと映画のスタッフやお客さんに支えられているんだろうなぁと感じます。」
光石研さん「こんな刺激的な皆さんの中にいれて頂いて本当に感謝しています。」
松重豊さん「5年くらい前まで舞台しかやっていなくって、映画の人の集まりにいるということは不思議で、いろんな作品に出演できていろんな方と仲良く出来て親しくしていただき、本当にうれしく思っています。」

−−−−こんかいの上映作品を選ばれた理由は?
松重豊さん「黒沢清監督の作品ですが、舞台をやっているときにオーディションに参加させていただき受かりまして、参加させて頂いた始めて映画で、そのときに知り合いになりました、助監督の青山真治さん、共演の大杉漣さんなど、そういう始まりになったきっかけになったような映画です。ほか、思い出になった作品ばかりです。」
光石研さん「自分自身のなかでターニングポイントになった作品が『Helpless』で、それ以降の作品を3つ選びました。」
寺島進さん「北野武監督の『ソナチネ』は、この作品に出演したことから、すべてが始まったなぁと思います。この作品に出演したことで、こういった素敵な役者さんやスタッフの方と出会うきっかけに、とても大切な作品です。『空の穴』『おかえり』は、主演までやらせていただきインディペンデント的なみんなで作品を作り上げることが好きになった作品です。」
遠藤憲一さん「自分は、ここの劇場に一番縁のある作品ということで、一番最初に三池崇史監督の『ビジターQ』が最初に浮かびました。この作品は前張りもつけずにすっぽんぽんの状態で撮影した作品で、あと同じ傾向の作品で、『歯科医』という映画を選びました。この作品でもすっぽんぽんの状態で撮影していたのですが、2つの作品はまったくタイプが異なるので、脱ぎ系作品を選ばさせていただきました。近年では三池監督の作品は大好きなので、監督との一番最初の作品である『天国から来た男たち』を選びました。」
大杉漣さん「某雑誌の企画でここにいるほとんどのメンバーが集まることがあって、集合写真を撮ったのですが、撮影が終わってなら酒を交わすことがあって、映画で全員が顔を合わせることがなかなか無いので、なにか企画で映画を撮ることができたらいいねぇなんて会話をしたことがあります。企画の内容がことなりますが、このような形で今回顔を合わせることができて大変うれしく思います。自分は今回この3本を選びましたが、きっとほかの方からみれば、選ばれなかった作品もほかにあるわけで、今回だけでなく、次回も機会があって第2弾、3弾と行うことができれば、遠藤さんのように私もすっぽんぽんの作品がありますので、上映できる機会があればなぁと思います。」

渋い“男優”が集まり語る6週間。毎週土曜日には、ゲストとして迎えてトークイベントも開催されます。

★“大杉漣”特集 10月19日から10月25日
「HANA-BI」1998年/103分/北野武監督
「 犬、走る。」1998年/110分/崔洋一監督
「ポストマンブルース」1997年/110分/サブ監督
★“遠藤憲一”特集 10月26日から11月1日
「歯科医」1999年/71分/中原俊監督
「ビジターQ」2000年/84分/三池崇史監督
「天国から来た男たち」2001年/114分/三池崇史監督
★“田口トモロヲ”特集 11月2日から11月8日
「新宿黒社会 チャイナ マフィア戦争」1995年/100分/三池崇史監督
「君といつまでも」1995年/97分/廣木隆一監督
「ブラックマネー」1995年/85分/富岡忠文監督
★“寺島進”特集 11月9日から11月15日
「ソナチネ」1993年/94分/北野武監督
「空の穴」2001年/127分/熊切和嘉監督
「おかえり」1995年/99分/篠崎誠監督
★“光石研”特集 11月16日から11月22日
「SHADY GROVE」1999年/99分/青山真治監督
「カオス」2000年/104分/中田秀夫監督
「Helpless」1996年/80分/青山真治監督
★“松重豊”特集 11月23日から11月29日
「地獄の警備員」1992年/97分/黒沢清監督
「アドレナリンドライブ」1999年/112分/矢口史靖監督
「新・仁義なき戦い」2000年/109分/阪本順治監督

毎週土曜日には、6人の男たちのそれぞれのゲストを呼んでオールナイトイベント開催します。
詳しくは、シネマ下北沢まで。

http://www.cinekita.co.jp/