クリスタル湖の最初の惨劇がスクリーンを血に染めてから22年、前作『13日の金曜日/ジェイソンの命日』から9年ぶり、ホッケーマスクの殺戮天使“ジェイソン”が蘇えった。間もなく公開のシリーズ第10弾となる最新作『ジェイソンX 13日の金曜日』は、第1作の監督を務めたシリーズの生みの親ともいうべきショーン・S・カニンガムがプロデュースを担当し、同じくカニンガムがプロデュースした“House(『ガバリン』)”シリーズの第4弾作品『デビル・ジャンク』で監督デビューしたジム・アイザックが監督という正統なスタッフにより製作された。だから舞台を未来の宇宙空間に移そうとも、所変われど本質変わらずという、ファンには堪えられない最新作なのだ。
 9月5日、本作のトークショー付イベント試写会が渋谷クロスタワーホールにて開催された。トーク・ゲストは人気グラビア・アイドルの小向美奈子さん。実はホラー映画でスリルを味わうのが大好きという小向さんだが、最初に見たシリーズ作品は『13日の金曜日PART2』。家族揃ってテレビでの鑑賞だったが、母親の影で毛布を被って恐る恐る、でも食い入るようにブラウン管に見入ったそうだ。そして今回の『ジェイソンX〜』だが、小向さん的には「怖いというより、がっちりとして暴れまわるジェイソンがカッコよくて面白かった。現実を離れて宇宙で暴れまわるのも、面白かったですね」と、そのジェット・コースター・ムービー的な魅力を語った。トークの合間には、そんな『13金』ファンを自認する小向さんに対し、『13金』クイズ大会も開催。MCの伊藤さとりさんが出題する3問のクイズに正解したら、『13金』シリーズ“2”〜“6”のDVDをプレゼントという企画だったが、2問は楽勝でパスしたものの3問目の引っ掛けで敢え無く轟沈。そこで小向さんを待っていた運命は、事前承諾無の罰ゲーム!ふと気付くと、暗い客席に立ちつくす巨漢のシルエット。そう、宇宙で大暴れしたジェイソンが、この日は渋谷にやってきたのだ。、東京にくるなんてなんだか毒●見たいだが、関係者達を投げ飛ばして壇上に!小向に迫る危機…というのは、勿論オヤクソクということで、大ファンであるジェイソンに花束を送りハグする小向さんでした。
 因みに、イベント中はその素顔を一切明かさなかったこの日のジェイソンは、総合格闘家のアレクサンダー大塚さんが扮したもの。舞台に迫るジェイソンのホッケー・マスク(なお、この日使われたホッケーマスクと凶器のナタは、実際に撮影で使用された貴重なプロップだった)から覗く眼は殺気を漲らせる力演だったが、素顔はこの通り優しい好漢ぶりだった。

 なお、『ジェイソンX 13日の金曜日』は銀座シネパトス他にて、2002年9月13日の金曜日よりロードショー公開決定!なお、初日のみレイトショー上映となる銀座シネパトスでは、13日21時から(本編上映前)に、歴代『13日の金曜日』カルトクイズ大会を実施。優秀者には、特製非売品ジェイソンマスクがプレゼント。同じく新宿東映会館では、13日20時30分から(本編上映前)ジェイソンとの握手&撮影会を開催予定。いずれのイベントも、参加者全員にオリジナル メタル・ジェイソン・ポストカードがプレゼントされる。タイトルどおりの記念すべき初日イベント、ホラー・ファンは集結せよ!
(宮田晴夫)

□作品紹介
ジェイソンX 13日の金曜日