10周年記念のフランス映画祭もいよいよクロージング作品を残すのみ。クロード・ルルーシュ監督の新作、『レディース&ジェントルメン!!』だ。この作品は今年のカンヌ映画祭でもクロージングとして上映されたゴージャスな話題作だ。上映前に行われたクロージング・セレモニーは、ダニエル・トスカン・デュ・プランティエ会長が閉会の挨拶を行った。横浜との交流と共にフランス映画祭の目的は、フランス映画の現状と未来を発見していくことだと語る会長は、『クロエの棲む夢』の主演俳優であるヴァンサン・ロティエさんとアデル・ハネルさんを紹介、13歳のアデルと16歳のヴァンサンはまさに、フランス映画の未来に続く存在。明るい表情を見せる二人に、観客は盛大な拍手を贈る。
 残念ながらフランス映画の自由と創造性の象徴とも言うべき、クロード・ルルーシュ監督は今回出席出来なかったが、『レディース&ジェントルメン!!』のプロデューサー、ジャン・ポール・ドゥビダス氏が「こうして上映されることは「名誉で特権的なこと、来れない事を本当に残念に思っている。皆さんが楽しんでいただけることを望みます。」とルルーシュ監督のメッセージを伝えた。
 その後、会長から第11回フランス映画祭の開催が決定したことのニュースが伝えられ、た。会期は2003年6月18日から22日までの予定とのことで、会場中から来年への期待のこめられた拍手が再び巻き起こる。フランス映画の未来を担う一人、ヴァンサン君の「サヨナラ、ヨコハマ」の言葉でセレモニーは閉められた。また、来年横浜で会いましょう!
(宮田晴夫)

□公式頁
フランス映画祭横浜2002

□作品紹介
レディース&ジェントルメン!!