監督と出演者の舞台挨拶に先立ち、ダニエル・トスカン・デュ・プランティエ会長が上映作品について、「(ワールドカップを踏まえ)映画においてはフランスが勝つに違いない。なぜならこの作品は非常におもしろく、ワクワクさせてくれるからだ。」と紹介すると、会場は爆笑の渦に包まれた。引き続きトゥモローランドのデザイナーによるマリリン・カントへの花束贈呈。挨拶にたった監督は「『マリオン』をご紹介してから、再び『ぼくのパパは、きみのパパ』を皆様にお届けすることができてうれしい。」と語り、マリリン・カントは日本語で「この映画を楽しんでください。」と挨拶をし、拍手喝采を集めていた。上映が始まった後は、FM横浜による公開生放送が行われ、マニュエル・ポワリエ監督とマリリン・カントのトークが神奈川を駆け巡った。上映終了後に行われたティーチイン。子供の自然な演技が印象的だったせいか、子供に関する質問がたくさん寄せられた。「ジェレミー役の子役は暴れん坊で、地もまさにそのままの性格。なにもかもメチャクチャにしてしまう王様だった。ケースーワーカーが昨日食べたものはなにかと尋ねるシーンではマッシュポテトと答える約束なのに、鶏肉と答えられたときにはカンカンになってしまったよ。」とマニュエル・ポワリエ監督が語ると会場は笑いで包まれた。またロケ地についての質問が及ぶとバンヌという町はヨット・ハーバーもある平凡な場所で、トムの性格にぴったりであり、ロリアンは工業都市でリストラの痛手を受けた街で、苦しみの経験を表現するために選んだということ。ロケ地選びにはこだわりがあることを語っていた。(Mika Saiga)