5月28日(火)、東京よみうりホールで、映画『きれいなおかあさん』聴導犬育成チャリティプレミアが開催された。

この映画は、変貌めまぐるしい大都会、北京に暮らす母と聴覚障害の息子の日常を、色彩豊かに暖かい視点で描き、親子そして人と人とのコミュニケーションの大切さをテーマにした作品。このテーマにちなみ、ゲストとして母親暦3年の女優、高田万由子と、日本ヒアリングドッグ協会会長の大西氏とヒアリングドッグのマニーが出演。

ヒアリングドッグとは、聴覚障害をもつ人の耳の役目を補佐するだけでなく、セラピー犬と同様に心理的な安心感を与える役割を持つ、専門の訓練を受けた犬のことで、今回は、「ヒアリングドッグは何ができるのか」をわかりやすく説明、理解を広めるため、上映前のイベントとしてヒアリングドッグの実演が行われた。

実演内容は「目覚し時計の音を聞いて主人を起こす」「FAXの受信音を聞いて、FAX用紙を主人のもとへ届ける」「赤ん坊の泣き声を聞いて主人にそれを知らせる」「歩行中にモノが落ちたとき、それを拾って教える」などで、大勢の客が見つめる中、どれも静かに早く、そして確実にこなしていくマニーの姿に、会場から大きな拍手が贈られていた。

この映画『きれいなおかあさん』は、6月8日より、日比谷シャンテシネほかでゼンコクロードショー公開される。また、「ヒアリングドッグ」については、「日本ヒアリングドッグ協会」(http://www.hearingdog.net/)などをご覧ください。

■ステージコメント
高田万由子
この映画は、お母さんが子供の名前を本当にたくさん呼ぶんです。それが印象に残りました。そして、自分の子育てを振り返ってみて「もしかしたら、子供の名前を呼ぶ回数は愛情に比例するのかも」と思いました。

自分はまだ子育て暦3年の新米お母さんですけど、この映画を見て、いろいろと考えたり共感したりで、元気をもらうことができました。

ヒアリングドッグのことは名前は見聞きしたことはあります。今回、同じステージに上がることになりあらためて資料を調べたら、とても大変な訓練が必要なことがわかりましたし、実際にマニーを初めて見たときは、その大きさに驚きました。でもとても大人しくていい子ですね。

アリングドッグの実演は、人間の私でも、こんなにたくさんのことはすぐにできないかもしれませんね(笑)。本当にすごくいい子ですね。