先頃の日本で行われたWWE(当時はWWF)の試合に際してに続き、“ピープルズ・チャンピオン”ザ・ロックが、再度来日を果たした。今回の来日は勿論、全米で4月に封切られると同月公開作品歴代1位の週末成績を樹立し、現在も大ヒット上映中の初主演作『スコーピオン・キング』のキャンペーンのためのもので、5月15日には来日記者会見とジャパン・プレミアが賑々しく開催された。
 東京国際フォーラム・ホールCで開催されたジャパン・プレミアには著名人が多数来場し、中でもアクション俳優のショー・コスギ氏や、レスラーの藤波辰巳氏、神取忍氏ら格闘系のかたがたの姿が多数見受けられ、本作のアクション描写の注目度の高さを見せつけられたようだった。
 開演前、劇場の赤絨毯を奥さんを伴ってロック様入場、「ロッキー、ロッキー」というファンからの声援がロビーに響き渡ると、その都度ファンの方を向き決めポーズを見せるなど、真のエンターテーナーらしいサービスぶりだ。
 「コンニチハ、今回自分の家族とチームと一緒の来日だが、皆さんが暖かく出迎えてくれて本当に楽しんでいる。皆さんも作品を見る前でワクワクしてるところだと思うけど、一緒に僕もワクワクしてるんだ!」舞台に立ち挨拶をしたロック様、2月の来日時には彼の父、祖父も試合を行った日本のリングで待望の初試合を行えたことに望外の喜びを感じたそうだ。
 役者としての初主演作は驚異的な大ヒットだが、彼自身は今回の作品の成功をどのように感じているのだろう?「ロマンスあり、見所満載のアクション・ムービーに仕上がったと思うんだ。製作にあたっては、皆さんが楽しんだ上で劇場を後にする作品にしたいと思っていたし、“ピープルズ・チャンピオン”としては今回の成功は皆さんがいたからこそのものだと思うよ」。
 撮影自体はハリウッドでのストを避けるため時間に押される形のものになったり、CGIと併せて実際の砂も大量に使用された砂嵐の場面など過酷な部分や、「態度がでかいラクダ」に撮影中マイケル・クラーク・ダンカンに決まってしまったピープルズ・エルボーなどエピソードにはことかかなかったようだ。でもそうした経験を経て素晴らしい演技をすることができたと、作品の自身を力強く語るロック様だった。
 なお当日は、タレントの佐藤江梨子さん、MEGUMIさんが駆けつけ大きな花束をプレゼント。素顔のロック様の力強く優しい物腰に二人とも魅了されっぱなしの様子。
 そして最後は、会場中のファンとロック様が一緒になって決め文句「If you smell what the ROCK is cookin’!」を連呼、大興奮の中作品の上映へとうつっていった。

なお『スコーピオン・キング』は、日劇3ほか全国東宝洋画系劇場にて、6月8日よりロードショー公開!。それに先立って6月1日には先行公開も予定されている。
(宮田晴夫)

□作品紹介
スコーピオン・キング