スクリーンに絢欄たる映画のロマンが還って来た。
いにしえの水の都、蘇州を舞台に滅びゆく貴族文化と押しよせる時代の波に翻弄される二人の美しい女性の絆の物語を、崑劇の名曲『遊園驚夢』に乗せて色彩豊かに華麗な映像美でかくも見事な美しきタペストリーに織り上げられた珠玉の名作である。
その噂は2001年モスクワ国際映画祭から始まった。
日本にその話題が大きく取り上げられたのは、中国ではなくモスクワからだった。
モスクワ映画祭で最優秀女優賞という輝かしい栄冠を受賞した話題作が公開された。
初日を迎えた宮沢りえ主演、中国映画『華の愛−遊園驚夢−』。
ハリウッド話題作が初日を迎える中、テアトル新宿では多数の観客があつまり、2回目の上映前にモスクワ映画祭最優秀女優賞を受賞した宮沢りえさんが舞台に上がった。
白のドレスで登場したりえさんは、
「中国での長期の撮影で、100あれば99が大変で緊張と不安ばかりでした。監督には感謝していますし、今日一番の幸せが膨らんだような気持ちです」と語っていました。
海外も含めて多数のマスコミが集まり写真撮影がなかなか終わらない舞台挨拶になりました。

□作品紹介
華の愛−遊園驚夢−
(YASUHIRO TOGAWA)