実話のエピソードに基づいて製作されたという『白い船』の完成披露試写会が都内で行われ、監督、出演者が勢ぞろいした。
この映画は、島根県平田市塩津、そこには、日本海沿岸を眼下に見下ろす断崖絶壁の上に、戦前に建てられた木造校舎の小学校がある。物語は、この小学校の全校生徒数20名が舞台であり、主人公たちである。
この小学校の女性教師(中村麻美)と生徒たちの素直な心を描き出した冒険ドラマ。
監督は、同じ平田市内出身の錦織良成監督、監督は「まさか自分の故郷で映画を撮るなんて夢にまでも思っていませんでした。地元の方々の協力と東京から来たスタッフとキャストの皆さんとの共同作品になったと思います。」と。
出演者の皆さんからのコメントです。

静香先生役の中村麻美さん「地元の皆さんや子供たちとのコミュニケーションを大切に一ヵ月半、役を演じてきました。この撮影期間中でのコミュニケーションが心温まるような雰囲気が映像にも現れていると思います。子供たちがかわいくて本当の先生の気持ちになりました。」
好平役の濱田岳さん「好平くんのような純粋役を演じることができました。また、一ヶ月に渡る撮影も自分にとってもいい経験にもなりました。」
森脇記者役の尾美としのりさん「久しぶりに自分の出演作品を試写で拝見しましたが、いい映画だと思いました。塩津での地元のエキストラの方々がお芝居が上手いのにはびっくりしました。」
小野先生役の白石美帆さん「私は映画初出演で、当たり前のことなのですが、カメラが1台しかないということを痛感しました。その理由は、何度もNGを出してしまい宴会のシーンで静香先生役の中村麻美さんに何度も何度もビールを飲ませてしまったことです。この場で誤りたいと思います。」(実は、中村さんの飲んだビールは、ノンアルコールだったそうです)
船長役の竜雷太さん「脚本を読ませていただいて、心の中にポっと火がついたような気持ちになりました。その中で船長をやらせてもらえる、楽な役なんですが、皆さんがワイワイ言っているその場を見つめていればいいんです。それに困ったことがありまして、実際の船長さんがいまして私より少し背が低いくらいでしっかりとして優しくて落ち着きがあっていい方でして、その方が演じられたほうがいいんじゃないかと思いまして、ただ皆さんの憧れの船長になるというの難しかったです。
音楽を担当された角松敏生さん「一番やってみたかった映画音楽を仕事をさせていただきました。僕もどのようにやるのかわからなかったのですが、監督からいきなりラッシュを見せていただきまして、あとはよろしくとだけ、これはいじめ以外の何物でもないと思いました。映像は暴力なしお色気なしという作品なので、音楽でメリハリを付けなければと大変な仕事でした。非常にいい仕事をさせていただきました。いろんな場所でも言うのですが、心のリトマス試験紙といって、この映画をみて皆さんの心が酸性かアルカリ性かが分かるんです。」(笑)

本作『白い船』は、5月18日(土)より島根県、鳥取県の県内劇場にて先行ロードショー後、6月より広島宝塚にて先行ロードショー、初夏より東京は、シネ・ラ・セット、ほか全国ロードショー公開されます。

□公式サイト
http://www.shiroifune.com/
(YASUHIRO TOGAWA)