平凡な高校生活をおくっていた少年が、ある日血を欲してやまない欲求に捕らわれるという一族に伝わる奇病に発病してしまったことを知る…。幻冬舎コミックスの月刊誌『コミックバーズ』にて好評連載中の冬目景原作の人気コミックを原作とする『羊のうた』が3月30日初日を迎え、新宿トーアでは初回上映終了後、本作で劇場用作品監督デビューを飾った花堂純次監督をはじめ、同世代の共感を喚起せずにはおけない青春の揺らぎを表現した主要若手出演者陣が一堂に会し、満員の観客の前で舞台挨拶を行い、特に印象に残っている場面や作品によせてのメッセージを語った。

花堂純次監督
「やっとこの日が来たなと、万感の思いです。自分を支えてくれたスタッフや、キャストガ一生懸命演ってくれた、とても自由で小さな作品ですがこうして皆さんに観てもらえてありがたく思います。多くの人が観て感じてもらえる作品と言うより、むしろ出会う人のために作った作品であり、少ない人であってもそこで一対一の関係で作品について感じてもらえれば嬉しいと思います。どのシーンも好きな場面ですが、冒頭の部分が自分で特に気に入っています」
小栗旬さん(高城一砂役)
「兎に角全てが印象に残っていて、出演者も楽しい人ばかりと、とても楽しくできた映画です。今日上映されたこと、皆さんとこうして会えたことを嬉しく思い、もっともっと多くの人に観てもらえたらと思います」
加藤夏希さん(高城千砂役)
「この作品は、シネマネーという活動により皆さんの応援で作られた作品ですので、一つの映画を観るというだけではなく、自分達がこれを作ったんだという感じで観ていただけたらいいと思います。
撮影中は、お母さんが子守唄を唄っている場面が印象に残ったのですが、完成した作品を観て一番印象に残ったのは美波ちゃんが、笑顔で一砂の絵を千砂に渡す場面の印象が強いです。ちょっと見逃しちゃったかな…という人は、そう思ってまたゆっくりと観ていただければいいと思います」
美波さん(八重樫葉役)
「去年の6月に撮影をして以来、それからずっとこの日を待ちわびていましたので、今すごく幸せです。何度も足を運び、じっくり観てもらえれば嬉しいです。
印象に残ってるのは私も夏希ちゃんと同じで、八重樫が千砂さんに絵を渡すところですね。そこには八重樫の最初の頃と最後とでの変化が一番良く出ていると思いますので、注目して欲しいです」
鈴木一真さん(水無瀬医師役)
「僕は若い3人が、いつも一生懸命お芝居をする姿を見て、隣で感動してました。それを支える監督も素晴らしく、全体がよかったと思います。観客の皆さんには、映画館で映画を観るという体験をしてもらって、その素晴らしい経験をどんどん言いふらしてもらい、映画に詳しくなってもらえればと思います。楽しんでください」

なお、『羊のうた』は新宿トーアにて、ロードショー公開中!。その後、4月6日(土)から(本日同様初日舞台挨拶の予定ありとのこと)はシネ・リーブル池袋でもレイト・ロードショーが始まるなど、全国で順次公開予定だ。

□作品紹介
http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=1950
(宮田晴夫)