『幻魔大戦』、『アキラ』等様々なアニメーションの話題作に参加してきた実力派アニメーション作家、なかむらたかしが『とつぜん!猫の国パニパルウィット』に続く監督作品として、構想10年、制作期間5年を費やした感動の冒険ファンタジー『パルムの樹』が完成、16日より待望のロードショー公開がはじまる。3月10日(日)にイイノホールにて、本作品の完成披露試写会が開催され、なかむらたかし監督、主人公パルムを演じた平松晶子さん、少年窃盗団のリーダー、シャタを演じた阪口大助さんが来場し舞台挨拶が行われた。皆さんのコメントをここに紹介しよう。
なかむらたかし監督
 「この作品では沢山の事を描いてますが、僕が伝えたかったことは一つしかなく、それを想いをこめて誠実に作ったものです。10年という長い期間キャラクターに想いをこめてきたので、それを表に出すのは大変な作業でした。ようやく映画になったわけで、自分としてはほっとしています。主人公の心の旅に、共感していただければと思います」
平松晶子さん
「本編を観ていただくとわかりますが、周りを固めてくださっている役者さんたちが大先輩ばかり、また監督の心のこもった作品の主役ということで、緊張でいっぱいいっぱいでしたが、役というより作品に対して頑張りますという感じで臨みました。パルムは色々なことを感じたり学んだりしますが、特に嫌な奴ぶりに注目して欲しいと思います」
阪口大助さん
「僕の演じたシャタはパルムからみてカッコイイ役ということで、自分自身いっぱいいいっぱいで演じさせていただきました(笑)。自分の育ってきた環境は、シャタとは全く正反対なので、共感するというよりは別人格で楽しかったです」
最後は再びなかむら監督が、作品を楽しみにしている映画ファンへ「一度観て戸惑われるところがあるかもしれませんが、そういう時はもう一度観ていただければ、何かが伝わってくれると信じています」とメッセージを告げ舞台挨拶をしめた。

なお、『パルムの樹』は有楽町スバル座ほか全国東宝洋画系にて、3月16日よりロードショー公開!。

□作品紹介
http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=42272
(宮田晴夫)