勝目梓原作の官能サスペンスが、『富江 replay』等の娯楽作品で活躍する光石冨士朗監督の手で映画化された。『REFLECTION 呪縛の絆』は、元祖グラビアクイーン木内あきらが映画初出演にしてヒロイン久美をつとめ、その相手役にはNHK大河ドラマ『北条時宗』の宗政役で人気上昇中の比留間由哲、また久美の妹道子役には現在同じくレイトショー公開中の『血を吸う宇宙』でヒロインを演じた中村愛美が臨むなど、フレッシュなキャストの魅力があふれる話題作だ。
 3月2日初日を迎えた新宿トーアでは、光石監督をはじめ木内さん、比留間さん、中村さんが来場し、劇場につめかけた多くのファンの前で舞台挨拶を行った。
 舞台挨拶は、まずは光石監督が3人の若手出演者の印象を語った。「長編映画初主演の木内さんは、撮影数週間前から脚本読みを行いまして、最初は緊張していましたがクランク・イン時にはかなり度胸が据わってきて別人のように安心して仕事ができましたね。比留間君は逆に生意気なくらい度胸が据わっていて、おまえ目上の者には敬語くらい使えよってくらい(笑)。中村さんも最初は少しとまどっていたようだけど、難しい役柄も大丈夫でした」と、それぞれの役者としての勘所に満足気な様子。作品に関しては、「70分前後の作品なので、気軽に楽しんでください」と語った。
 初めての映画で謎めいたヒロインという大役を演じた木内さん、本作では比留間さんとのからみの場面も体当たりで演じている。「最初はプレッシャーに押しつぶされそうでしたが、みっちり練習していくことで緊張も解け、撮了できてほっとしてます。からみのシーンだから特にどうということはなかったですが、事前に比留間さんとは食事をしたりとコミュニケーションをとりました。気さくな方ですよ」とその経験をふりかえる。
 その度胸を監督から誉め?られた比留間さんは、「NHKが終わり高いテンションのままで撮影に入っていったので、すごく楽しく撮影ができました」と挨拶。なお、この日会場にはNHK大河ドラマの吉村プロデューサーからは祝電が寄せられ、披露された。
 新作映画が2作品同時期公開となった中村さんは、「『血を吸う宇宙』とは全然異なりますが、ダークな世界みたいなものは個人的にも見たりするのは大好きでかっこいい映画だと思います。車椅子にのっていることは大変ではなかったけれど、すごく難しい役立ったので理解するまでが大変でした」と、複雑なキャラクターを演じた感想をコメントした。

なお、『REFLECTION 呪縛の絆』は新宿トーアにて、連日21時よりレイトショー公開中。

□作品紹介
http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=2677
(宮田晴夫)