映画『女の機嫌の直し方』(6月15日公開)の完成披露試写会が22日、東京のスペースFS汐留で行われ、主演の早見あかり、共演の平岡祐太、松井怜奈、佐伯大地、有田駿介監督が参加した。「妻のトリセツ」で話題のAI研究者・黒川伊保子氏による、ベストセラー著書の映画化。大学でAIを研究しているリケジョの真島愛(早見)が、データ収集のために“トラブルの宝庫”結婚式場で男女トラブルを脳科学から解決していく。

主演の早見は「もっと早くこの映画で描かれる情報を知っていたら、これまでの男女トラブルも防げたのではないかと思った。男性脳と女性脳の違いが明確に言葉にされているので、勉強にもなった」と共鳴しきり。松井も「モヤモヤした感情をしっかりとフィットする言葉で表現してくれていて、こんなに納得しながら脚本を読んだのは初めて」と共感を寄せていた。平岡は「僕も過去に女性を困らせ、何を考えているのかわからないと言われ続けてきた」とカミングアウトし「この映画と出会い、今では女性の話を聞きながら『わかるよ~』というように映画で学んだことを実践しています」と感化。一方の佐伯は「過去に自分も言ったことのあるようなセリフがあって焦った」と苦笑いも「これを知っても自分は直らなさそう。初めて台本を読んだときには、なぜ女性が怒っているのかわからなくて・・・そこに男女脳の違いと難しさを痛感した。」と正直に明けた。これには女性陣も驚きで、早見からは「この映画を何度も観返してください!」とお叱りを受けてしまった。また理想の夫婦像の話題になると平岡は「歳をとっても一緒に映画を観に行くような夫婦になりたい」と想像し、佐伯は「二人で遊園地に行くくらい両親は仲がいいので、それが理想像」と自分の両親の姿を紹介。

松井も両親が理想の夫婦像といい「出かけるときには手を繋いだり、腕を組んだりする。それは小さい頃から変わらない。その背中が素敵」と仲睦まじい姿を思い浮かべた。すると新婚の早見は「私は夫と4年程お付き合いして結婚半年くらいだけれど、手は繋がないし、腕も組まない。ほとんどない」と激白。驚く周囲をよそに「交際中の“周りにバレたらいけない”というクセなのか、いまだに手を繋いだりはしない」と職業病だと苦笑していた。

また「男性の許せない行動」について早見は「自分の家族や大切な人を大切にしない人はちょっと一緒にいられない。仲良くする努力してくれるならばいいけれど、無理だからと突っぱねられた、こっちも無理となる」と断言。松井もおなじく「大事な人を大事にしてほしい」そうだが、「お前の友達ブスだな!とか言われたらイヤだ」と例えが極端で、佐伯から「そんな奴いる!?」とツッコまれていた。

一方、男性陣は「過去に女性にした酷いこと」を発表することに。有田監督の「メールなどに“?”がついていなければ返信しなくていいと思っていた。付き合った女性に対して自分から連絡したこともない」という塩対応ぶりにはキャスト全員ドン引きで、平岡は「この映画作った人がそんな感じなんて…怖い!」と戦々恐々。しかし佐伯は「既読スルーはする。読んでるんだからOKだよね?という気持ちがある」とやや共感の面持ちだった。本作で学んだことを実践中という平岡は「女性の長い話に対して『オチは?』と言ってしまったこともあるけれど、今では『わかるよ~』としか言わない。もはや“わかるよロボット”と化しています」と自虐を込めた。

最後に主演の早見は「今日のようにみんなで和気あいあい、現場で沢山ディスカッションをしながら作った作品です。年齢・性別問わず勉強になる作品。映画を観てパートナーと長く一緒に楽しくいられる方法を勉強して、お家に持ち帰って楽しく作品についてお話してもらえたら嬉しいです」と期待を込めた。

■キャスト:早見あかり 平岡祐太 松井玲奈 佐伯大地 水沢エレナ 前田公輝 朝加真由美 原日出子 金田明夫
■原 案:『女の機嫌の直し方』黒川伊保子(集英社インターナショナル刊)
■監 督:有田駿介■脚 本:蛭田直美■脚本協力:横澤夏子■音 楽:吉川 慶 ■プロデューサー:松原 浩 (日本テレビ)戸倉亮爾 (日テレ アックスオン) 松永洋一 (R.I.S Enterprise)
■映画プロデューサー:坂本直彦(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)高島里奈(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)
■制作プロダクション:日テレ アックスオン■製作著作:連続ドラマ:日本テレビ 劇場用映画:製作委員会(日本テレビ/吉本興業)