ソレイユ・ドール『カメラを止めるな!』
フランス配給会社代表オリビエ・ドゥフェイ氏(右)

第13回となるフランス最大の日本映画祭「KINOTAYO(キノタヨ)現代日本映画祭」(https://kinotayo.fr/jp)の授賞式が今週2/11(月)夜(現地時間)、パリの映画館ル・クラブ・ドゥ・レトワールにて行われ、コンペティショ
ン部門の各賞が発表されました。

観客投票で決定する最高賞「ソレイユ・ドール」は、映画祭のオープニング作品でもあり、フランスの観客にも笑いの渦をもたらして拍手喝采を浴びた『カメラを止めるな!』(上田慎一郎監督)が受賞。上田監督の代理で同作品のフランスでの配給会社レ・フィルム・デュ・トーキョーのオリビエ・ドゥフェイ氏が喜びを述べ、フランスでの劇場公開日(3月27日)も発表されました。

またフランスの映画批評家が選ぶ「審査員賞」は関根光才監督、趣里・菅田将暉出演の『生きてるだけで、愛。』、フランスで活躍する映画監督と映像スペシャリストが選ぶ「最優秀映像賞」は榊原有佑監督、三浦貴大主演の『栞』と、長編1作目となる新人監督2人が獲得。塚本晋也監督、瀬々敬久監督などのベテラン勢を抑えての受賞となり、日本の若きフィルムメーカーたちに注目が集まりました。

【第13回KINOTAYO映画祭 受賞作品】
★ソレイユ・ドール 『カメラを止めるな!』上田慎一郎監督
★審査員賞 『生きてるだけで、愛。』関根光才監督
★イデム最優秀映像賞 『栞』榊原有佑監督

審査員賞『生きてるだけで、愛。』
関根光才監督(右)
佐藤公美プロデューサー(左)
最優秀映像賞『栞』榊原有佑監督


KINOTAYO(キノタヨ)現代日本映画祭について
フランスでの現代日本映画の普及・プロモーションを目的として2006年に発足されたフランス最大の日本映画祭。「KINOTAYO」は映画祭の最高賞でもある「ソレイユ・ドール=金の太陽(KIN-NO-TAIYO)」をフランス人にも発音しやすくしたニックネームです。NPOのKINOTAYO協会が多数の日仏機関・企業のサポートを受けて運営し、今年度で第13回を迎えました。

本映画祭はフランス公開前の最新作を中心に幅広いジャンルの日本映画をセレクトし、毎年コンスタントにフランスの観客に紹介するという重要な役割を担っています。メイン会場となるパリ日本文化会館、ル・クラブ・ドゥ・レトワール(パリ)の他、リヨン、ストラスブール、カンヌなどフランス全土約10都市にて作品上映を行なっています。

■映画祭公式サイト(日本語):http://www.kinotayo.fr/jp
Photo © Philippe Henriot