突然訪れた長男の死によって巻き起こる家族の混乱と再生を、ユーモアをまじえつつあたたかく描いた感動作『鈴木家の嘘』が全国大ヒット公開中!第31回東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門作品賞をはじめ、昨年から数々の映画祭を賑わせている本作。本日、第40回ヨコハマ映画祭表彰式が行われ、『鈴木家の嘘』より野尻克己監督とヒロイン・木竜麻生さんが登壇しました。

映画プロデューサー・三沢和子も絶賛!!
「脚本が人間観察にとても優れている映画」!

本日2月3日(日)、第40回ヨコハマ映画祭表彰式が満員御礼の中行われた。現在、全国大ヒット上映中の『鈴木家の嘘』より、野尻克己監督へ

森田芳光メモリアル新人監督賞、ヒロインの木竜麻生さんへ最優秀新人賞を受賞した。森田芳光メモリアル新人監督賞の授与の際、森田監督の写真が壇上へ運ばれた。プレゼンターには森田監督の妻であり、映画プロデューサーの三沢和子さんが登壇。野尻監督へトロフィーと花束が贈呈された。

受賞について野尻監督は「僕44歳なんで、正直、新人監督賞はピンとこないんですけど(笑)。まずは、共に戦ったスタッフキャストに感謝致します」と開口一番笑いを取りつつも感謝の意を表した。またヨコハマ映画祭でしか表彰されない同賞に対し「森田芳光監督は敬愛する映画監督の一人です。

あまり日本映画は観なかったんですけど、テレビで『家族ゲーム』を観て、“日本映画って面白い!”と感動したのを覚えています。そう思わせてくれた大事な監督です。

繰り返して観れば観るほど勉強になり、そういう意味でも森田芳光メモリアル新人賞はとても嬉しいです」と喜びを表した。

また今後どのような監督を目指すかを聞かれると、「到達点ではなくこれからがスタートとして、あぐらをかくことなくしっかり映画を撮り続けていきたいと思います。そして、僕は喜劇が好きなので、僕の映画を観て楽しんでもらえる作品を作りたいと思います」と今後の目標を語った。最後には三沢さんより「映画を拝見し、脚本が人間観察に優れてると感じました。

繊細で大胆な演出。今後も素晴らしい作品を作ってください」と絶賛と期待の言葉が贈られ、野尻監督も喜びの笑みをこぼした。

木竜麻生「探りながら、ワクワクしながら演じていきたい」!

続けて最優秀新人賞の受賞に木竜麻生さんが登壇。「この度は素晴らしい賞をありがとうございます。『鈴木家の嘘』と『菊とギロチン』の二作品で受賞させて頂いたこと、キャストスタッフの皆さんと一緒に頂いた賞だと思っています!」と笑顔で喜びのスピーチを語った。また、『鈴木家の嘘』で約400名が募ったオーディションの中でヒロイン役に抜擢された木竜さん。そのワークショップで鈴木家の長女・富美として、亡き兄へ手紙を読むシーンをいきなり演じたことについて聞かれると、「最初は戸惑いましたが、“まずは自分がやりたいように”と監督が言って下さって、それを考えながら演じました。その後ヒロイン役にも選んで頂き、富美を演じることについて監督と何度もお話をさせて頂いた」と当時の撮影を振り返った。また監督へ、MCより初めて木竜さんに会った際、誰に似てると思ったかと聞かれると、「『Wの悲劇』の薬師丸ひろ子さん似ていると思った。少女っぽさが残る、まだこれからの人生を決めてないようなところに、将来性があると感じたんです」と監督。その言葉に会場ではほとんどの人がうなずく様子が。

木竜さんも「嬉しいです。ありがとうございます」と照れながら、「映画や映画に関わるみなさんが、すごいかっこいいと思っています。私もこれから探りながら、ワクワクしながら演じていきたいです!」と今後の目標を力強く語った。

本映画祭の日本映画ベスト10にも選ばれた『鈴木家の嘘』は表彰式後に上映され、エンドロールが流れた際、大きな拍手が会場包んだ。

©松竹ブロードキャスティング

全国国大ヒット公開中!