この度、映画上映イベント「STARDUST DIRECTORS film fes. 2018」を9月23日(日・祝)ユーロライブにて開催いたしました。
本イベントは、『フォルトゥナの瞳』(2019年公開)の実写映画化が発表となり話題を呼んでいる青春映画の名手・三木孝浩、『となりの怪物くん』に続き『センセイ君主』が公開となり、現在『響-HIBIKI-』が公開中の今最も勢いのある新鋭・月川翔をはじめとする、スターダストに所属する7名の監督の作品上映・ゲストをお呼びしてのティーチインを行いました。
さらに第二回となる今年は、所属監督の作品だけではなく、若手監督発掘のために広く一般から短編作品を募集するショートフィルムコンペティションを開催!当日の審査で<STARDUST賞>も決定しました!

【1部】
月川:スターダストディレクターズフィルムフェス、今年で2回目を迎えることができました。

三木:2回目が開催できるとは!ありがとうございます!嬉しいです。「今年は月川イヤー」ということでMCは月川監督です。今年何本公開ですか?

月川:今年3本です。

全員:おめでとうございます!

月川:それでは自己紹介をお願いします

全員:各自自己紹介

三木:打ち合わせも何もしていないのにみんな紺ジャケットに白Tシャツですね。金井監督以外(笑)。撮る作品はバラバラなんですが、その辺りは気の合うディレクター陣です!素敵な作品がたくさん集まっていますので是非みなさん楽しんでいってください!

月川:お客さんと距離の近い映画祭にしたいと思っておりまして、我々ロビーなどにもおりますので気軽に声をかけていただけたらと思います。それではスターダストディレクターズフィルムフェス、開催です。

【三木監督ティーチイン】
三木:公開してからまたこうやってスクリーンで観れることがとても嬉しいですね。私もDVDで見直したりするんですが、やっぱり大きな音で聞けるのがいいですね。声の演技がとても伝わるので。お互い相手を思いやる細かい演技が伝わりますね。話の構造も難しく、演じる上で特に小松さんは感情の出し具合のラインがとても難しかったと思う。鴨川の河川敷のデートシーンでは、一回撮ったんですが天気が悪くて、クランクアップの日にもう一度トライしたんですけど、ほとんどアドリブで(笑)結構小松さんが福士くんに無茶振りするんですよね。それが面白かったですね。

〜ティーチイン〜
お客様:この映画が大好きなんですけど、福士さんと小松さんがぴったりだと思うんですが、キャスティングの理由はなんですか?

三木:初めて会ったストロボエッジの現場に遊びに行った時で、柔らかい、気張ってない空気感というのが居心地いいなという感じがしました。高寿の人見知りだけど、奥底にある愛情、人に対する思いやりを福士くんだったら表現してくれるんじゃないかな、と思いました。

【川崎・張・神保監督トークショー】
川崎:夏から秋にかけてのシーズンのひまわり畑の作品をたくさんの人に見ていただけて嬉しいです。ありがとうございます。

張:私は中国人です。よろしくお願いします!

神保:今日はお越しいただきましてありがとうございます。

司会:作品を作られた理由を教えてください。

川崎:女性の変化とシーズンの変化を撮ってまして、秋の作品も準備しています。
高校時代の友達で進学の際に会えなくなってしまった子が、在学中に亡くなってしまいまして、それを夏の再生(ひまわり)と合わせて描きたいと思いました。

張:5年前に「カップケーキ」の構想を練り始めました。いろんな監督などにも相談して、作りました。今はコロンビア大学の方で映画の勉強をしているのですが、今後はワールドワイドな作品を作りたいと思います。また日本と韓国と中国の合作が今後多くなると思います。

神保:きっかけは釜山の映画祭から依頼された形でした。作品の題材に関するきっかけですが、私が今2歳の娘がおりまして、生まれる前や後の私の気持ちを作品にしました。今、イランとシンガポールの合作で新しい作品を作っております。ちょっと準備に時間がかかっているので是非名前を検索していただいたり、覚えていただけると嬉しいです。

【瀬田・落合・金井監督トークショー】
瀬田:2009年に撮影しまして中島監督にも出演いただきました。今作は必ずキスシーンを入れなきゃいけない、という企画でした。なのでキスで蘇るとか別のシーンに飛んでしまう感じがやりたくて。またキャスティングに関しては演技レッスンを見に行った時に癖が付いてなくのびのびした感じがしたのでお願いしました。ダンスシーンは福田くんが振付をしてます。

落合:5年前にAAA「恋音と雨空」という曲をテーマとした短編を作っていただけないか、とオファーがありまして作りました。今をときめく飯豊さんをキャスティングさせていただきまして、撮影してる時からとても輝いていたことを覚えてます。今、ベトナムでベトナム映画としての作品を撮っていまして仕上げています。来年日本でも公開になると思いますので是非よろしくお願いします。

金井:番組の企画で、出演者3人を演技レッスンする、という企画だったんですがどうせなら短編を撮って海外に出しませんか?という企画書を提出したら番組側がのってくれて成立しました。それでドイツの映画祭でグランプリをいただいたり、いくつか映画祭でも上映できたので目的を達成できてよかったです。また出演者の一人の山﨑くんはM!LKを脱退したので、彼の最後の作品となったのですが、そういう意味でも貴重なものを撮れたんじゃないかなと思っています。また来月舞台演出を初めてやりますので是非お越しいただけたらと思います。

【2部】
【東・堀井・山羊監督トークショー】
東:テーマとして短い時間の中での心情の変化を描きたいと思い撮影しました。コインランドリーは私が一人暮らしをしていた時によく使っていて、隣に変な人がいて気になったので、それがきっかけです。

堀井:役者をいつもはやっていて、ある最終オーディションに落ちて、時間もできたし、腹も立つし。それで今作の構想はあって、色々なスタッフさんに声をかけてできました。なので動機はフラストレーションです!(笑)この作品を東京のど真ん中で上映できたことを嬉しく思います。

山羊:4年前からタイトルはあったんですがお金が集まらず、、、時間がかかっちゃいました。今回が作品の初上映だったので、まだ感想を皆さんから聞けてないので是非聞かせてください。ロビーにいます!

【Yuki・中島監督トークショー】
Yuki:花坂さんと小野さんというフレッシュな女優を主人公に短編映画を撮る、二人をいかに輝かすか、ということを考えて撮りました。二ヶ月間のレッスンでエチュードなどもしてそれを脚本に入れ込んだりもしました。歌も作詞作曲をしたsakuさんもレッスンに一緒にいて、二人を見ながら書き下ろしてくれました。あのシーンは僕も二人にバレないように泣きました。撮影は3日間という短い時間だったんですが日に日に、どんどん成長していってそれを捉えていくことが本当に楽しかったです。これから二人はすごい女優さんになると思います。

中島:6年くらい前にBS12でやっていた「カウンターのふたり」という番組から生まれた作品です。なかなか再放送などされないので今日ご覧いただく機会はとても嬉しく思います。10代の山﨑賢人さんは当時から真面目だけど現場ではいい意味で体の力が抜けていて、とても雰囲気がありました。僕は今年からSTARDUST DIRECTORSに所属しました。今は福岡に住んでるのですが東京に通って映画の仕事をしていますので引き続きどうぞよろしくお願いします。

【授賞式】 司会:今回の審査員を引き受けていただきました皆様に一言ずついただきたいと思います。

松竹石田氏:監督の皆様、お疲れ様でした。選出の段階ではみなさんパソコンで見ていたと思うんですがこうやってスクリーンで見るとまた印象が変わってきて、こうやって豊かな時間を過ごさせていただきました。ありがとうございました。

東宝臼井氏:今日はありがとうございました。短編は難しいなと思いました。作られる方も難しかったと思いますし、我々見る方も審査することがあまりないので、どう評価するのか難しかったですがその分、映画に対してどういう意義があるのかをすごく考えたいい時間になりました。ありがとうございました。お疲れ様でした。

東映栗生氏:すごく多種多様な作品があったなと思います。個性が出ていて面白く拝見させていただきました。これから皆さんと一緒に仕事ができたらいいなと思います。今日は本当にありがとうございます。

脚本家吉田氏:脚本のコンクールは何回かやったことがありますが、映像で見る審査ということが初めてだったのでとても楽しかったです。脚本と演出さ
れたものっていうのはイメージが違ったりするんだなと思いました。すごく勉強になりました。ありがとうございました。

司会:それでは決定しましたスターダスト賞を発表したいと思います。

SDP岩倉:皆様お疲れ様でした。みなさんのこれからの活躍が大変楽しみだなと思います。本日ご来場のみなさま、また作品に投票いただいた皆様、誠にありがとうございます。また審査員の皆様、本当に映画界の第一線で活躍されている方々にも審査員を務めていただきまして大変光栄に思っております。
それでは発表をいたします。
スターダストディレクターズフィルムフェス、グランプリ「STARDUST賞」は山羊博之監督の『うたた寝の少女』です。おめでとうございます。

山羊監督:ありがとうございます!ちょっと興奮しております。選んでくださった審査員の方々、観客の皆さんにはお礼を言いたいです。ありがとうございます。今日1日おりまして、いろいろな作品を見させていただいたんですがどれも素晴らしくて、自分と同じようにプロを目指している監督の作品も見させていただき、すごく刺激になる作品ばかりでもっともっといいものを作っていきたいと思います。本当にありがとうございました!

【月川監督】
月川:先ほどロビーで「65回見ています」「111回見ています」と声をかけていただいて本当にたくさん愛していただいているなと感激しました。今日初めてご覧になった方いますか?(たくさん手が上がる)新たに出会えてよかった、、、。本当に嬉しいです。北村匠海くんはオーディションで、RADWIMPSのPVで中学時代の匠海くんと一緒にお仕事をしていましてイノセントな雰囲気のいい子だなと思っていたのですが、そのまま大きくなっていたので「やった見つけた!」と思いました。このような機会でまたスクリーンで見ていただけて本当に嬉しいです。よろしくお願いします。

【閉会式】
中島:僕自身も初めての体験で嬉しかったです。今後も映画は映画館でみてくださると嬉しいです。本日はありがとうございました。

金井:観たい作品を観に行くことが多いと思いますがこのイベントはいろんな作品を見れるというここにしかない映画祭なので是非来年以降も続けていけるよう僕も作品を作りたいと思います。

Yuki:今回はコンペも入って豪華な審査員もきていただいてグレードアップした第二回ができたのでまた来年切磋琢磨してスターダストには監督がいるんだぞ、というのを知っていただけたらと思います。よろしくお願いします。

落合:スターとダストのうちダストの方の落合です(笑)映画というのは言語だなと思いました。作り手がいろんな言葉を使って、いろんな喋り方で映画を作るんだなと改めて思いました。今後とも宜しくお願い致します。

瀬田:もしかしたら別の作品を観たくてきた方とも知り合うことができて嬉しいです。映画を観に行くときは大体どうい映画かは知って観に行くのですが、こんなにどんな映画か、どんな監督か知らないまま観ることもないだろうなと思って、そういう体験を楽しんでいただけたら嬉しいです。

月川:開会の挨拶の時にお客さんと距離が近い映画祭になればいいなと話したんですが、映画は何百万人入りましたって言われてもピンとこないんですが、お客さんと触れ合えて、また新しく観ていただけて本当に嬉しいです。
また今年から始まりましたコンペ作品も観まして、映画って何を面白いと思って作っているんだっけという、ことを改めて自分に問い直せたりして意義深いものになりました。

三木:北は北海道、南は九州からわざわざお越しいただいた方もいるとのことでありがとうございます。昨年スタートしたんですが、これが一つの映画祭として成立するのかと不安なところからのスタートだったんですが、お客さんがあたたかくて。監督って孤独な戦いを強いられることが多いんですが、こうやって同じ事務所で一緒にイベントを盛り上げて、映画界をお互い刺激しあっていくと、モチベーションが上がり、いいなと思いましたのでまた続けていけたらと思います。本日は長時間ありがとうございました。

【イベント概要】
■イベントタイトル:STARDUST DIRECTORS film fes. 2018
■開催日時:2018年9月23日(日・祝)
■場所:ユーロライブ(住所:東京都渋谷区円山町1-5 KINOHAUS2階)
■上映作品:『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』、『君の膵臓をたべたい』他
■ショートフィルムコンペティション応募受付期間:2018年4月1日(日)〜5月31日(木)
■詳しくは「STARDUST DIRECTORS film fes. 2018」オフィシャルサイトへ
→ http://www.stardust-directors.jp/sdff2018

【上映作品情報】
■『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』(2016)
【出演】福士蒼汰 小松菜奈
【原作】七月隆文『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』(宝島社)
【脚本】吉田智子
【監督】三木孝浩
©️2016「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」製作委員会

■『君の膵臓をたべたい』(2017)
【出演】浜辺美波 北村匠海/北川景子 小栗旬
【原作】住野よる『君の膵臓をたべたい』(双葉社刊)
【脚本】吉田智子
【監督】月川翔
©️2017「君の膵臓をたべたい」製作委員会 ©️住野よる/双葉社

■『あとのまつり』(2009年)
【出演】中山絵梨奈 福田佑亮 太賀 スズキジュンペイ 三村恭代
【脚本】瀬田なつき
【監督】瀬田なつき
©️ ATONO MATSURI

■『ジュリエット×2~恋音ミュージカル~』(2014年)
【出演】飯豊まりえ 中島愛蘭 井出卓也
【脚本】落合賢
【監督】落合賢

■『アンナとアンリの影送り』(2017年)
【出演】花坂椎南 小野莉奈
【脚本】YukiSaito
【監督】YukiSaito
©︎アンナとアンリの影送り製作委員会

■『Cycle-Cycle』(2017年)
【出演】吉田仁人山﨑悠稀 塩﨑太智
【脚本】金井純一
【監督】金井純一
©2017「Cycle Cycle」フィルムパートナーズ

■『ラブレター』(2014年)
【出演】山﨑賢人 竹富聖花
【脚本】佐藤 久美子
【監督】中島良
©️ BS12 トゥエルビ/バンエイト

<【STARDUST DIRECTORS film fes. 2018賞】上映作品情報>
■『彼女のひまわり』
【出演】根矢涼香 芋生悠 見里瑞穂
【監督・脚本】川崎僚

■『カップケーキ』
【出演】山岡竜弘 土山茜
【監督・脚本】張大尉

■『憧れ』
【出演】ホ・リン ホ・ミンギョン イ・ユンソン イ・ヘスン
【監督・脚本】神保慶政

■『土曜日ランドリー』
【出演】宇乃うめの 塗塀一海 桜井ルカ 相澤亮太
【監督・脚本】東かほり

■『dear TOKYO』
【出演】堀井綾香 野川大地
【監督・脚本】堀井綾香

■『うたた寝の少女』
【出演】吉田晴登 一柳みのり 吉+劇 小島一華 川人悠生
【監督・脚本】山羊博之