フジテレビは「海外にアニメカルチャーを広げたい」というコンセプトのもと、高品質で世界基準のアニメ作品を、日本だけでなく全世界に向けて発信していく新しいアニメ枠「+Ultra」(プラスウルトラ)を発表しました。第1弾としてTVアニメ『イングレス』(正式名称:『INGRESS THE ANIMATION』)が、今年10月より放送開始となります。

この度、アメリカ・ロサンゼルスで開催された北米最大のアニメイベント「Anime Expo 2018」にて、TVアニメ『イングレス』第1話のワールドプレミア&トークイベントが開催されました。

全世界に仕掛ける“日米同時アニメプロジェクト”として、世界最速となる第1話のワールドプレミアは、大きな歓声で迎えられました。
トークショーでは、Niantic,Inc. CEOのジョン・ハンケ氏、クラフターの櫻木優平監督、石井朋彦プロデューサー、フジテレビの常務取締役である大多亮が登場。アメリカで生まれたゲーム『Ingress(イングレス)』が日本で映像化された経緯や本作の見どころが、当日解禁されたメインビジュアルとともに語られました。
なお同イベント内では、本作がNETFLIXにて全世界配信されることも発表されました。

◆登壇者コメント

Niantic, Inc. CEO:ジョン・ハンケ
コメント:
日本の精鋭クリエイターの皆様と一緒にこのINGRESS the Animation を制作できたことをとても嬉しく思います。
Ingressは世界中で楽しまれており、ユーザーが世界を舞台に新しい発見と出会うことを目指して作ってきました。
アニメの舞台は東京から始まり、ゲーム同様世界を舞台に展開していきます。
この世界規模のアニメをフジテレビやネットフリックスとのパートナーシップを通して世界中に届けられることに感謝します。
ご期待下さい。

プロフィール:モバイル端末を通じて、冒険や発見、人々のつながりを現実世界で体験できる世界を作り出すNiantic, Inc.(ナイアンティック社)の創業者兼CEO。ナイアンティック社が開発するINGRESSは、位置情報技術を活用し、全世界を舞台にしたSFの物語を展開しており、この拡張現実を活用したモバイル・ゲームは、世界で2,000万回以上のダウンロードを記録しています。ナイアンティック社では、株式会社ポケモン、任天堂株式会社をパートナーに、モバイル端末向けのプロジェクト「Pokémon GO」の開発・運営をしています。

クラフター 監督:櫻木優平
コメント:
全世界へ向けて発信される作品ですので、アニメを普段から観ている方や、ゲーム「Ingress」をプレイしている方はもちろん、それ以外の方々にも楽しんでいただける作品を目指しています。
物語は日本からスタートしますが、様々な国や場所で物語が展開していきます。ぜひ、ご注目ください。

プロフィール:アニメーション監督。クラフターに所属し、最新技術を投入したアニメーション手法「スマートCG」にこだわり、話題作を発表し続けている。主な作品に『ソウタイセカイ』(脚本・監督)、『新世紀いんぱくつ。』(脚本・監督)、『花とアリス殺人事件』(CGディレクター)がある。今最も注目される若手クリエイターのひとり。
クラフター プロデューサー:石井朋彦
コメント:
アニメ『イングレス』は、平均年齢20代後半~30代前半の若いスタッフが制作しています。
櫻木監督をはじめ、次世代の作り出す新時代のスマートCGアニメーションにご期待下さい。
シナリオにも徹底的にこだわりました。日本チームと、ジョンさんをはじめ、ハリウッドで活躍したライターの方々のバックアップも得て、全世界の人々が楽しめる内容となっています。

プロフィール:株式会社クラフター取締役・プロデューサー。スタジオジブリで『千と千尋の神隠し』『ハウルの動く城』のプロデューサー補を担当し、Production I.Gで『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊 2.0』他をプロデュース。2011年にクラフターを設立。

フジテレビジョン 常務取締役:大多亮
コメント:
世界に向けたアニメコンテンツを作るブランドとして立ち上げた「+Ultra」の第1弾としてアニメ『イングレス』はこれ以上ない企画です。Niantic, Inc.の素晴らしい原作をクラフターによる画期的なクオリティで映像化して皆様に届けられることを放送局として、とても嬉しく感じています。「+Ultra」としてはNETFLIXともパートナーを組むことで、世界中の方々に見てもらえることを今から楽しみにしています。

★Niantic, Inc. × クラフター × フジテレビ
“日米同時プロジェクト” 
TVアニメ『イングレス』とは?

監督は、『ソウタイセカイ』(脚本・監督)、『新世紀いんぱくつ。』(脚本・監督)、『花とアリス殺人事件』(CGディレクター)などで注目を集めた気鋭のクリエイター・櫻木優平氏。制作は、デジタルテクノロジーを駆使したハイクオリティな作品を発表し続けるアニメーションスタジオ、クラフター。同社取締役の石井朋彦氏がプロデューサーを担当。
キャラクター原案は、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズの総作画監督などを務めた本田雄氏。

<ストーリー>
制御できないその力を隠しながら警察の特殊捜査官として働く彼は、
未知の物質「XM」の研究所爆発事故現場で不可解な記憶を見る。
事故の唯一の生存者、サラの指環に残されていた記憶。
それは人が赤い光に飲み込まれ、消失する光景だった。
巨大な陰謀に巻き込まれていくマコト。
人間の精神に影響する物質「XM」を巡る戦いが、始まる――。

【正式タイトル決定】『 INGRESS THE ANIMATION 』 

2018年10月より、フジテレビ「+Ultra」にて放送開始
NETFLIXにて全世界配信

ほか各局でも放送
関西テレビ/東海テレビ/テレビ西日本/北海道文化放送/BSフジ

©『イングレス』製作委員会
★スマートフォン向けリアルワールド『Ingress』とは?

『Ingress』とは……2013年の公式ローンチから世界200以上の国と地域に配信され、2000万ダウンロードを突破する、AR(拡張現実)を活用したスマートフォン向け位置情報ゲーム。開発・運営を行うのは2015年9月にGoogleから独立し、『Pokémon GO』で世界を熱狂させたNiantic, Inc.。

プレイヤーは参加時、「Enlightened」か「Resistance」どちらかの陣営を選び、「ポータル」と呼ばれる拠点を巡って陣取り合戦を行う。
『Ingress』のマップは現実のマップデータを使用しており、ポータルには神社仏閣や名所旧跡、芸術作品などのリアルな場所が設定されている。
ポータルを制圧(キャプチャ)し、自陣営が制圧したポータル同士を結び(リンク)、三角形を描くことで「コントロールフィールド」(CF)が形成される。
両陣営でこのコントロールフィールドのMU(マインドユニット)数を競うというのが基本的なルールの陣取り合戦と位置ゲームを組み合わせたゲームである。
しかしそれだけにとどまらず、現実世界のエージェントの行動によって変化するストーリー、複雑なキャラクター、暗号解読などの謎解き要素が、世界中のプレイヤーを熱狂させている。

<スタッフ&キャストクレジット>
スタッフ
原作
 Niantic, Inc.
監督
 櫻木優平
脚本
 月島総記 / 月島トラ/赤坂創
音楽 カワイヒデヒロ
キャラクター原案  本田雄
副監督 入川慶也
CGディレクター 古川厚
美術監督 加藤浩(ととにゃん)/坂上裕文
美術監督補佐 新井帆海
コンセプトアーティスト 幸田和麿
モデリングディレクター 宮岡将志
アニメーションディレクター 小林丸
撮影監督 野村達哉
アニメーション制作 クラフター

キャスト
マコト:中島ヨシキ
サラ:上田麗奈
ジャック:喜山茂雄
人工知能ADA:緒方恵美