2014年度に<小学館漫画賞(一般部門)>を受賞した「週刊ビッグコミックスピリッツ」連載中の大人気“なぎなた”コミック「あさひなぐ」(こざき亜衣/小学館)が、ダブルプロジェクトとして映画&舞台化され、舞台は現在EXシアター六本木にて上演中で、映画は9月22日(金)に全国公開!

「あさひなぐ」は、美の競技とも言われる“なぎなた”に青春の全てをかけた少女たちの成長物語。主人公は、二ツ坂高校一年、東島旭(とうじま・あさひ)。中学まで美術部だった旭は、「なぎなたは高校部活界のアメリカンドリーム!」という謳い文句に惹かれ、薙刀部に入部する。圧倒的な強さを誇る憧れの先輩・宮路真春(みやじ・まはる)、同じ一年生で剣道経験者の八十村将子(やそむら・しょうこ)、長身が悩みの紺野さくら(こんの・さくら)ら、薙刀部の仲間たちと共に過酷な練習の日々を送る。目指すはインターハイ全国大会!仲間達と力を合わせ、ライバルの出現や様々な困難に立ち向かっていく。

現在、絶賛上演中の舞台「あさひなぐ」東京公演千秋楽の前日となる5月30日(火)に、舞台上演終了後、映画キャストを発表するイベントを開催する運びとなった。すでに発表されている映画主演の西野七瀬、共演の白石麻衣の他、本日新たに解禁となった桜井玲香、松村沙友理、伊藤万理華、生田絵梨花が映画の衣裳を身にまとい登壇。舞台キャストも登場し、総勢14名でなぎなたの団体基本を行い、迫力ある圧巻の振りを披露!映画『あさひなぐ』の特報映像も初解禁し、場内のボルテージは一気に沸き上がった!

■日時:5月30日(火)21:50~22:25
■場所:EXシアター六本木(〒106-0031 東京都港区西麻布1-2-9)
■登壇者(敬称略):
映画キャスト:西野七瀬、桜井玲香、松村沙友理、白石麻衣、伊藤万理華、生田絵梨花(下線キャストはこの度初解禁)
舞台キャスト:齋藤飛鳥、井上小百合、新内眞衣、若月佑美、生駒里奈、堀未央奈、衛藤美彩、北野日奈子

舞台終了後、圧巻の演技で会場中が熱気に包みこまれる中、映画化される本作のキャスト登壇の前に、映画の特報映像が解禁されることを知った観客から「おぉー!!」という喜びの声と盛大な拍手が起こった。約1分の特報映像が流れ、映像の中で解禁キャストが登場する度に鑑賞していたファンは喜びであふれる様子。時々笑いも起き、映画にも期待が高まる気持ちが伝わってきた。映像上映後、MCの呼び込みで主人公・東島旭役の西野七瀬さん、宮路真春役の白石麻衣さん、そしてこの度初解禁となる八十村将子役の桜井玲香さん、紺野さくら役の松村沙友理さん、野上えり役の伊藤万理華さん、最後に一堂寧々役の生田絵梨花さんが発表となり、全員がなぎなたを手に持ち道着姿で登壇。道着姿の凛とした姿勢をしたキャストの登場に、たくさんの拍手と声援が会場を包んだ。
キャスト一人ひとり挨拶をした後、MCから、この機会にと舞台『あさひなぐ』チームを改めて舞台上に呼びこむと観客から喜びの声とともにさらに大きな拍手で再度登壇。井上小百合さん、新内眞衣さん、若月祐美さん、生駒里奈さん、堀未央奈さん、衛藤美彩さん、北野日奈子さんが再度下手より登壇すると、映画と舞台のキャストが並んでお披露目された初の機会となった!主人公・東島旭演じる西野さんは、今の気持ちを問われると、「こうして映画と舞台のキャストが全員集合したのは初めてなので、おもしろい画になっているんじゃないかな。私が客席から見たい」と言うと会場からは笑いが起きた。齋藤飛鳥さんは、舞台チームがなぎなたを始めるよりも先に映画チームが練習を始めていたことを明し、大変なところも先に聞いていたという。そんな映画チームの苦労を知っている齋藤さんだからこそ、今回「特報映像をみて公開が楽しみになった」と、同じ苦労を経験した者同士の晴れ舞台を心待ちにしている様子。 さらに同じ旭を演じた西野さん、齋藤さんは役柄について語る。西野さんは「なぎなたをゼロから習うことが出来たのはいい経験になったので、これを機になぎなたに興味をもってもらえたら嬉しい」と撮影を楽しんだ様子。舞台で主人公・旭役を演じた齋藤さんは苦労を尋ねられると旭を「すごく、素敵な、愛されるバカ」と称した。カッコ悪い姿を見せてしまう気持ちや、旭の真っ直ぐな気持ちを理解するのに時間がかかったという。
本作で八十村役を演じている桜井さんが、役作りに苦労された点も質問されると人生初めての金髪にしたということで役作りに対する意気込みを語りながらも、なぎなたに挑戦したことに最初は不安もあったそうで、「はじめてのなぎなたで『できるかな?!』と思いつつも、何かを一生懸命やることはこれだけ気持ち良いことなんだ、と感じることができた。いい時間を過ごすことが出来た」と答えた。剣道出身者である役柄を演じるにあたり、井上さん自身は「なぎなたも剣道も初めて」と明かした。「分からないことだらけだったものの、舞台組はなぎなたの先生と殺陣の先生もいたので、パフォーマンスとして魅せるなぎなたを学ぶことができて楽しかった」という。そして舞台ならではの苦労として、セリフのないシーンも将子ちゃんらしさを演じられているかなということを気にかけていた。
原作を読んで一番感情移入できたのが、自らが演じた紺野さくらだったという松村さん。そんな松村さんと比較して、「自分とは真逆だった」と語る新内さん。素直な新内さんに観客の中に笑いが起きつつも、共感できないところが不安だったという。けれど原作を読むにつれ「感情移入ができるようになり、楽しく演じることができた」と明かした。
続いて、宮路真春役を演じた白石さんと若月さん。宮路は劇中でなぎなたが強い役どころでもあるので、なぎなた練習について聞かれると、白石さんは撮影時に「一番強い役柄だから厳しくいくよ」と先生から宣言されていたという。断然に試合数も多かったので、覚えるのがすごく大変だった」と、ほかキャスト以上に練習を積み重ねた苦労を明かした。若月さんは舞台ではアクションらしいシーンが多くて、みんなを倒すシーンが大変だったが、実際に上手い人の特徴を教えてもらいながら、そのアドバイスが活かせていればいいなと練習に取り組む真剣な姿が垣間見える。
伊藤さんと生駒さんが演じた野上えりは台詞が多い役。なぎなたの練習に加えて演技面でも人一倍の努力が必要な役柄だが、伊藤さんは普段のメンバーやファンがみたら「違和感を覚えるんじゃないかな」というくらいしっかりした役だ。圧倒的に台詞量も多く、やったことのない役を演じて大変だったと明かした。生駒さんは、「台本を読んでいて涙をしてしまった。」という。「日がたつにつれて野上えりという役と一心同体になれたし、もっと舞台の上で輝かせていけたらな」と熱く語る。
生田さんと堀さんは一堂役でライバルに当たる存在。生田さんはそんな強いライバル役を演じることになり、「動きを紙に書いて、動画とって、と練習をしてくのがテスト勉強の様だった」と熱心に練習したという。そして熊本弁を話す役柄とあって、やはり方言での苦労もあったそうで、岐阜出身の堀さんも方言の壁には当たったそうで、さらに一堂寧々というキャラクターの感情の起伏が激しかったところが困難だったという。「だれかイライラさせてくれないかな?」と思うほど、自分とは正反対なので、方言と加えて感情面に苦労したと演技についても話した。
衛藤さんが演じるにあたり一番大切にされていることを尋ねられると、「役柄の優しさのなかにも厳しさがある役なので短い舞台上でどう表現するかを大切にした」と語った。北野さんは「部の中で一番強い役から二番目になってしまったコンプレックスを持っていて、そのコンプレックスが自分と重なる」という心境を明かす一面もあった。

ここまでの同役同士のトークセッションが終わると、さらにMCから「全員のなぎなたを振る姿を見てみたいと思いませんか!?」と観客への問いかけに、映画にも期待をかけるファンたちが会場中に響くような勢いで拍手が!それに応えるように舞台キャスト・映画キャスト全員で「団体基本」という型になり、大きなステージ全体を使用するように全員が配置。映画で野上えり役を演じた伊藤万理華さんが整列しているキャストを代表し、「中段に構えてー、メンを打て!」と勢いのある声量のある肉声で合図を始め他キャストが「メン!」と声をだし素振りを披露。それからも「コテを打て!」、「振り上げてスネを打て!」と何種類か披露し、他キャスト全員がピッタリと息の合った型を振り、思わず息をのむほどの統一感を披露した。「一同、礼!」と伊藤さんが合図をすると、最後まで揃った姿勢で全員が礼をし、観客からは拍手にとどまらず、声援まで響いた。

最後には映画キャスト全員が、本作の舞台となった二ツ坂高校が映画で使用していたクーラーボックスを運んで、再度舞台上へ登壇。そこには今日はスポーツドリンクの差し入れを舞台キャスト全員に向けて贈り、つぎの日の東京千秋楽に向けてエールを送った。重そうに運んでいる姿が大袈裟だ!と舞台チームも言いつつも和気あいあいと仲の良さが垣間見える。そして西野さんが会場の、そして全国の映画館にてライブビューイングで鑑賞している全国のファンに向けて「舞台と映画の両方を乃木坂46で盛り上げていきたい」とメッセージを贈り、映画と舞台の同時期公開というビッグプロジェクトの幕開けとなる本日のイベントは幕をとじた。