現在、絶賛全国順次公開中の、世界一のレストラン「ノーマ」の天才シェフ、レネ・レゼピに 4 年間密着 したドキュメンタリー映画『ノーマ、世界を変える料理』。4 月 29 日(金・祝)に公開し、5 月 1 日、4 日の両サービスデーには、新宿シネマカリテにて5回の上映 がすべて満席になるなど、大ヒットスタートとなりました。このたび、映画の大ヒットを記念し、「ノーマ」シェフ レネ氏とも親交の深い、注目の気鋭フランス料理店 「フロリレージュ」川手寛康シェフ、今最も予約の取れない人気日本料理店「傳」長谷川在佑料理長をお迎えし、一流の料理人だからこそ分かる、世界一のレストランの裏側と天才シェフ、レネ・レゼピの魅力 についてお話を伺いました。

■日程 5 月 15 日(日)16:55〜17:25 ■場所 新宿シネマカリテ
■ゲスト 川手寛康(フロリレージュ・オーナーシェフ)/長谷川在佑(傳・料理長)

本作は、ミシュランと並ぶ世界的なランキング「世界ベストレストラン 50」で 4 度に渡り、世界の頂点に立ったデンマークの「ノーマ」の、レストランの舞台裏と、美食界に新風を巻き起こした天才シェフ、レネ・レゼピの知られざる人生の裏側に迫った密着ドキュメンタリーです。

レネと親交のある気鋭の料理人、川手寛康シェフ、長谷川在佑料理長に、上映後、満席の会場に登壇いただきました。
まず映画の中のレネ、実際のレネの印象について、ノーマジャパンでも食事をし、厨房にはいったこともある川手シェフは、「食事に行かせていただいて、すごく衝撃的だった思い出があります。もともとは、長谷川さんとレネさんが仲良かったので、彼はこんな人なんだよって、いろいろお話を聞いていて、想像を膨らませてノーマジャパンの厨房にも入らせてもらったんですけど、レネさんの怒ってる声しか聞こえなかった(笑)。それなのに、ノーマのチームワークはとても素晴らしい。レネさんのコミュニケート力っていうのは、すごく長けていると思う。」

長谷川料理長は「シェフの感情をいかにスタッフが読み取っていくかで、いいお店になっていくんですよね」とノーマのチーム力について分析しました。
そして日本にレネが訪れたときのエピソードを、長谷川料理長が語りました。
「レネが一番感動してるのは、たとえば日本人のおもてなしの気持ちとか、心の持ち方とかをとても大切にしていること。彼が日本に来た時に、旅館に行った時に、すごい疲れて部屋にはいったらお茶がでてきて、そのあとお風呂に入って部屋に戻った時、掛け軸が変わっていて、お風呂に入ったあとのさわやかな気持ちにぴったりのものになってたそう。なぜ日本人はこんなことができるんだろう?と相手の気持ちを汲んだような細やかなもてなしにとても感動していた。そうゆうことをレネ自身もとても大切にしているんじゃないかと思う。」
今年の 6 月 13 日に、ニューヨークで「世界ベストレストラン50」が発表されます。いま日本で注目されている気鋭の料理人のお二人にとって「世界ベストレストラン50」とはどういうものなのか聞くと、会場には、世界中のシェフ同士が仲間になる特別な空気があり、日本の料理人としてチームジャパンを応援したくなると話し、

長谷川料理長は「世界を見て思うのは、自分たちが元々持っているものを大切にしようと思うことと、シェフ、お客さん、生産者たちがより楽しめるものを作っていけるようになりたいですね。」
川手シェフは、「いままでは日本人のために料理をつくっていたけど、今年に入って、海外4、5カ所で仕事をする機会があり、世界中の人たちを楽しませるチャンスがきたと思う。世界中の人たちを楽しませていきたいですね」と語りました。