阿部サダヲ主演、更には、瑛太、妻夫木聡、竹内結子、千葉雄大、松田龍平、草笛光子、山?努ら、超豪華キャストが出演する映画『殿、利息でござる!』。5月7日(土)に本作の舞台である宮城県7劇場で先行公開し、土日で13,383人が鑑賞!興収は16,891,000円を記録する幸先の良いスタートとなり、現地では熱狂的な盛り上がりを見せております!
そして、いよいよ本日より全国公開!この度、全国公開初日を祝い、豪華出演者及びスタッフが集結し舞台挨拶を行いました!上映後の熱気冷めやらぬ中、多くの拍手と歓声に包まれながら登場した、阿部サダヲ、瑛太、妻夫木聡、竹内結子、千葉雄大、松田龍平、中村義洋監督、原作者・磯田道史の面々。「こんなにたくさんの方に集まってくれて本当に嬉しいです!ありがとうございます!」との阿部の挨拶で始まり、それぞれ初日を迎えた喜びを語りました。
さらに、舞台挨拶中には、4月6日(水)に実施した本作の完成披露試写会から始まった、<小銭(5円玉※映画に出てくる寛永通宝に似ているため)を集める>という「殿、利息でござる!」ゼニ集めプロジェクト(※詳細は次ページ参照)の総額がついに発表!阿部らキャストの予想を超える、総数23,567枚(総額117,835円)が集まったことに一同驚きの声が漏れる中、宮城県黒川郡大和町(現在の吉岡宿)町長・浅野元氏が登場し、阿部より目録の授与が行われました。最後に、阿部が「人の力って本当にすごいんだなって改めて感じました。登場した瞬間に、皆さんがとても優しく温かい表情を浮かべられていたので、そうした作品に携われてとても光栄でした。ぜひ、多くの方に観てもらい、感動を伝えてもらいたいです!」と力強く締めくくり、舞台挨拶は終了いたしました。

『殿、利息でござる!』初日舞台挨拶 概要
【日時】5月14日(土)【場所】丸の内ピカデリー
【登壇者】阿部サダヲ、瑛太、妻夫木聡、竹内結子、千葉雄大、松田龍平、中村義洋監督、原作者・磯田道史先生
ゲスト:浅野元(宮城県黒川郡大和町=現在の吉岡宿)町長

Q.初日を迎えて
阿部:「こんなにたくさんの方に集まってくれて本当に嬉しいです!ありがとうございます!」
瑛太:「今日、すでに舞台挨拶を3回行っていますが、全て満席で、本当に光栄です。」
竹内:「私はこの作品が大好きです。皆さんも好きになってもらえると嬉しいです!」
監督:「自分の子供が社会に出るような緊張がありますが、この映画は慎み深い出来の良い子なので沢山の方に観てほしいです。」
磯田:「一言でいえば、感無量。古文書にちょこっと書いてあった物語が、こんな大々的に映画化されるなんて夢みたいです。ぜひ、この感動を周りに伝えてください!」

Q.阿部さん、この物語が実話だという事ですが、
阿部:「最初は本当に信じられなかったです。“つつしみの心”で子孫の代まで明かされることのなかった物語を映画として公開してしまうとことに少しジレンマも感じていたのですが、現在にも残る吉岡宿の子孫の方が、「この町のためになるなら」って仰ってくれて…とても嬉しかったです。これからは思いっきり伝えていきたいです!」

Q.撮影中、ある“過酷な準備”をされていたとのことですが、何をされていたのですか?
阿部:「特に誰かからやれって言われたわけじゃないので、本当はつつしみたいのですが、聞かれたので話しますね(笑)実は、お金を貯めるために過酷な節約をする十三郎と同じく、私自身撮影中、数日間断食をしました。裸で水ごりをするシーンもあったので、そのためでもありますが。本当は、俳優はこういったことを話さなくて良いと思うんですけど、つつしまずに話しちゃいました(笑)」

Q瑛太さんにご質問です。役つくりで特に苦労した点はありましたか?
瑛太:「地毛で総髪を結った方が、カツラを被るよりも楽だと思って、伸ばしたのですが、結局カツラを少し足すことになりまして…、僕だけ現場に入る時間が、皆よりも2時間早く入って準備してましたね。まったく誤算でした(笑)。また、中村監督とは「アヒルと鴨のコインロッカー」以来9年ぶりにご一緒させていただきましたが、若干当時より厳しいアドバイスを色々と貰いました。「瑛太自身で演じてくれ」って仰られて、少し戸惑いながらも自分なりに頑張りました。」

Q.妻夫木さんは、十三郎(阿部サダヲ)の弟・甚内役を演じた際に気を付けた点はありますか?
妻夫木:「甚内は、物語が進むにつれ、だんだん行動の真意が分かってくる人物だと思うので、現場に入る前は、そういった点を少しずつ表現していこうと思っていましたが、現場に入ってからは特に意識せず、他の皆さんが僕を甚内にしてくれましたね。ただ、僕と阿部さんが似てないことだけがずっと気になってました(笑)」

阿部:「似てないことはあえて言わなくて良いよ!妻夫木くんの整った顔と似てないことくらい、皆言わなくても感じてるよ!(笑)でも、妻夫木くんの演技を見て僕自身素直に泣いてしまったので、やっぱり僕らは兄弟なんだよ!(笑)」

Q.そして、竹内さん。男性陣が多い現場でしたがいかがでしたか?
竹内:「現場はとても楽しかったです。ただ、真夏の撮影の中、冷房の効いた控室が1つしかなくて。男性ばかりで入りづらかったので、

機材置き場の近くで暑い中ひっそりとしてました(笑)」

阿部:「僕らキャストもスタッフさんも男性ばっかりだったので、竹内さんが現場に入られたときはなんか皆そわそわしてましたね(笑)」

Q.続いて、松田さん。藩の財政を預かる役人・萱場杢(かやば・もく)は、吉岡の民にとって、「壁」のような存在でしたが、どのように演じられましたか?
松田:この映画の中の「壁」であって、情とかが全く通用しない、最後まで十三郎たちとは分かち合えない人物を演じたいなって思いながら演技しました。

Q.皆さんは、松田さんの演技をご覧になっていかがでしたか?
瑛太:「いい意味で本当に気持ち悪かったんですが、それを松田さんに伝え過ぎたら、怒られちゃいました。」
松田:「瑛太に宇宙人みたいだと言われて、狙い通りだなと。でも、別に怒ってないですよ(笑)」
監督:「特に台本に書いてませんが、予想を上回る気持ち悪いキャラクターにしてくれたので、途中から全て松田さんに任せました。」

Q.千葉さんは舞台となった宮城県出身ですが、出演が決まった際の想いは強かったのではないですか?
千葉:「そうですね。この物語は知らなかったので、映画を通して、改めて宮城を誇りに思いました。宮城にいる家族も喜んでくれたので、嬉しかったです。でも、羽生結弦さんが殿様役で出演されているので、僕のことは特に触れなくて良いですよ(笑)」

Q.本作は今の時代にも通じる大切な教えを教えてくれます。どんな思いで撮影に踏み切りましたか?
監督:「初時代劇への挑戦については、特に気負いもなかったです。ただ楽しく見てもらえればと考えながら作りました。時代劇感には特にこだわらず、十三郎のような人たちがいたんだということを伝えたい一心でした。」

磯田:「私は何十年も古文書の研究をしてますが、古文書を読んで泣かされたのは初めてでした。この物語を見た方は、絶対に感動を他の人に伝えたくなっちゃうんです。たくさんの方が見て感動してくれているので、日本もまだ捨てたものではないなと、嬉しく感じています。中村監督が手掛けてくれたことも非常に嬉しかった。脚本がまずすごい。一人一人の変化がとても丁寧に描かれていて、感動しました。実は私の母もこっそり読んだのですが、勝手に読んで勝手に泣いてました(笑)」

Q. 「殿、利息でござる!」ゼニ集めプロジェクトで総額23,567枚(総額117,835円)が集まりました!
阿部:「集まって3万円だろうと皆で話していたのですが、10万円を超えたって本当にすごいですね!」
磯田:「古文書・國音記を守る金庫を買えるほどの金額だと思います!」
浅野町長:「多くの方に募金いただき、とても感謝してます。阿部さんから目録をいただきましたが、この5円のまま宮城に持ち帰って、皆で重さを確かめながら大切に保管のために活用させていただきたく思います。十三郎さんたちも天国で喜んでくれていると思います。」

Q最後に
阿部:人の力って本当にすごいんだなって改めて感じました。登場した瞬間に、皆さんがとても優しく温かい表情を浮かべられていたので、そうした作品に携われてとても光栄でした。ぜひ、多くの方に観てもらい、感動を伝えてもらいたいです!

ゼニ集めプロジェクトとは・・・庶民が私財を投げ打ち、小銭を貯めて疲弊した町を救ったという実話(である本作のストーリー)にちなんで、観客みなさんに<小銭(5円玉)を集める>というアクションに参加いただくことで、本作を知っていただくプロジェクト。

なぜ5円玉なのか・・・形が作中に出てくる寛永通宝に似ているだけではなく、【穴あき銭】は世界的にも珍しい硬貨です。
“見通しがよい“さらに五円玉には“ご縁”があるといういわれから、縁起がよい硬貨としてお賽銭としてもよく用いられます。

【実施期間】4月6日〜5月13日 【実施場所】東京、宮城、大阪、名古屋、広島、北海道、静岡、山形の劇場