ここ数年、さまぁ〜ず・三村マサカズは、ある不満を抱いていた。自身が所属するホリプロ、そして系列のホリプロコムの芸人たちが、「M−1」「THE MANZAI」「キングオブコント」「R−1ぐらんぷり」などの決勝で活躍していないと…。
後輩芸人たちに「もっとお笑いのことを考えてほしい」「もっとお笑いを好きになってもらいたい」と考えた三村は伸び悩む若手たちにその思いを直接伝えるべく、自らが笑いの“鬼”となってお笑い界を生き抜くための術を伝授することに!
後輩芸人たちは、三村が用意したさまざまなお笑いの企画に挑戦。決して鬼になりたくて怒っているわけではない大先輩を“怒り疲れ”させないために、面白い答えやリアクションでたくさんの笑いを取るべく奮闘していく。

お笑い界で生き抜くための企画には三村本人も挑戦!?
「大喜利」をはじめ、瞬間的なコメント力が試される「物ボケアフレコ」、そのほか展開が予測不能な「役割分担即興ドラマ」「SNS写真しりとり」など、お笑いのスキルを上げるにはもってこいの面白企画が続々登場! いまひとつパッとしない若手芸人たちにとっては自身をアピールする最高の舞台である。時には、三村もそんな後輩たちの前で“お手本”を披露。人気お笑い芸人にとって大事なことを、長年培ってきた自らの経験を踏まえながら教えていく。もちろん「さすが、三村さん!」となること必至だが、一歩間違えるととんでもない大ケガをすることも…!?
貯まる一方の「つまんねえポイント」に戦々恐々!?
お笑い芸人にとって「面白い」は当たり前。たとえ、それぞれの企画で笑いを取ったとしても“おもしろポイント”なんてつくはずがない。しかし、思いっきりハズした場合には恐怖の戒めが。それは「つまんねえポイント」。あくまでも三村の判断、さじ加減(?)だが、面白くないネタやリアクションには容赦なくポイントが加算されていく。この制度の怖いところは、増えるだけで減ることがないという点。100ポイント貯まると強制的に「失格」となるだけに気が抜けない。

あの“師匠”&アシスタントガールにも注目! 
若手芸人たちは、三村の後輩であるホリプロおよびホリプロコムに所属しているタレントだけでなく、他の事務所からの参戦も。門戸を広く開けて、一人でも多くの人気芸人を世に送り出したいという三村の親心なのだ。そして、くすぶっている後輩たちばかりだと三村のテンションが上がらないということで、一服の清涼剤のような存在としてアシスタントガールが登場。初回は、ホリプロ所属の足立梨花が番組に華を添える。三村が気持ちよく指導できることはもちろん、若手芸人たちも彼女の前でいいところを見せようと張り切ること間違いなし。この相乗効果で番組にも活気が出るはず!? また、スピードワゴンの井戸田潤が、三村と若手芸人たちの“橋渡し”役を担当。両者にとっての潤滑油として重要なポジションを任されているが、なぜか扱いが若手と同じだったりして…。「ハンバーグ師匠」という最強の武器を持っている井戸田が先輩と後輩の間に挟まれてあたふたする姿も見もの。

出演者
三村マサカズ(さまぁ〜ず)
井戸田 潤(スピードワゴン)
足立梨花(♯1〜3 出演予定)   他に毎回、後輩芸人&ゲストが数組登場

♯1
初回に登場する後輩芸人たちは、井戸田潤を含む、島田秀平、江戸むらさき、ダブルブッキング、ザ・たっち、オレンジサンセットの計6組。彼らは“前フリ”“効果音”の「大喜利ネタ」に挑戦していく。「前フリ編」では、エキストラに言ってもらうなんでもないひと言をクジで決めて、その言葉の前に付くフリの部分を口頭で発表。そのフリによって、なんでもないひと言が面白くなるよう知恵を絞っていく。それぞれ必死に考えたネタが続々飛び出すが、それを上回るようなエキストラたちの強烈なキャラクターは必見! あまりにも個性が強すぎて撃沈する芸人たちが続出してしまう。手相占いをしている時とは別人のような醜態をさらす島田の珍回答にも注目。また「効果音編」は、ギャップや意外性を付く練習を。“トイレの水を流す音”などの後に予期せぬことを言って面白くなるようなネタをひねり出していく。

出演者コメント
三村マサカズ(さまぁ〜ず)、井戸田潤(スピードワゴン)、足立梨花 囲み取材実施

●♯1、2の収録を終えた感想は?
三村「番組が始まって、芸人として壊れていく人が多数出てくるんじゃないかと。そういうつもりで始めたワケじ
ゃないんですよ。楽しく、面白おかしく脳みそを使ってやろうとしていたんですけど、プレッシャーのあま
り変になっている人がいて。例えば、占い芸人とかものまね芸人とか(笑)」
井戸田「あの〜、おそらくですけど…辞めると思います(笑)」
三村&足立 (笑)
足立「しかも、お二方とも同じ席に座ってらっしゃったんです。あそこは怖い座席ですね(笑)」
三村「参加した人たちはみんな心が強くなって帰っていくみたいな形でいいのかなと。今のところ番組的にはそういう流れなんですよ。そういうつもりじゃなかったんだけど…」
井戸田「この番組自体は、うちの事務所であるホリプロコムの若手が育たないから三村さんが喝を入れるために、そんな芸人たちを集めて大喜利とかのお笑い企画をやっていこうと。僕はいわば三村さんと若手たちの橋渡し的ポジションと聞かされていたんです。で、いざ現場に着てみたら自分もプレーヤーだったという。この衝撃の事実(笑)。僕も大喜利とかそんなに得意ではないので。ただただ声を張り上げて、なんとか乗り切ってきたんですよ。だから、弱点が露呈しまくっている。改めて力のなさを感じています」
井戸田「『鬼三村』っていう番組だからスケジュール帳に“鬼”って書いてあるんですよ。隔週に“鬼”“鬼”って(笑)。鬼が近付くのが怖〜い!!」
井戸田「もう、半分壊れかけています(笑)」
三村「だって一度壊れちゃって“ハンバーグ師匠”作ったんですよ」
足立「私も進行役だと聞かされていたんですけど…。急にムチャぶりがあったり、私も参加させられることになり。いろいろなものが鍛えられるなと思っています。この番組で、いろいろなものをつかめたら今後のバラエティにも生かせるのかなと」

●皆さんが日常生活で“鬼”になる瞬間は?
井戸田「この間、家族で温泉旅行に行ったんですよ。その時に兄弟で旅費を出そうということになったら、まあまあ兄貴が値切ってきた(笑)。長男がですよ。あの瞬間は、ちょっと鬼になりましたね」
足立「携帯のオンラインショップでアニメグッズを大量買いしているんです。でも、毎回予約販売の段階で買っちゃうから、ちょこちょこしか届かないんですよ。私が住んでいるところには宅配ボックスがあるんですけど、そこが満杯だったときの不在通知が多くて。全然引き取らない人がいるんですよ。だから、常に満杯で不在通知ばかりが増えていく。その宅配ボックス問題には鬼になりますね(笑)」
三村「僕は私生活で特に怒ったことはないです!」
井戸田「ちょっと!」
足立「それ、ズルくないですか?(笑)」
三村「ずっと温和です(笑)」
井戸田「番組の中だけなんですね、鬼になるのは」
三村「この番組のOAというよりは、打ち上げで鬼になります」
井戸田「この間、収録後に若手の芸人たちと飲みに行ったんですよ。僕は、20時半に帰ったんですよ。それで『あの後、どうだったんですか?』って聞いたら、翌朝の3時まで飲んでたらしいんですよ。相当、言いたいことがあるんでしょうね」
三村「あっというまに5、6時間経ったよね。若手って言っても40歳なんだもん」
井戸田「まあね、ひな壇まわり40代が多いですから。そこで、占い芸人の島田(秀平)が泣いたという情報は聞きましたけど」

●自分の周りで“鬼”だと思う人はいますか?
三村「なるべく鬼のことは忘れようとしているからなぁ。あいつ鬼だなぁって人いる?」
足立「お母さんぐらいしか思い浮かばないです」
井戸田「確かに。僕も人生の中で一番鬼だと思ったのは元義理のお母さんです(笑)」
三村「鬼? カミさんが怖いですよね。外で飲んできても、ラストの一杯はウチで飲みたいというか、心が休まるんだよって言いながら3日連続ぐらいかな? リビングのテーブルで朝7時に起こされるまでそこで寝ていて。その時に『ビールを注いだのはいいけど、飲まずに寝ているから』と言われて。注いだまま寝ちゃってるんだよね。あれは、ホントムダだと。そう言ってる時の目がすごく怖い(笑)」

●三村さんが自分の子どもに対して“鬼”になることは?
三村「基本的に、鬼関係はカミさんに任せてノータッチですね。ちょっとお小遣い渡すときもカミさんに『あげていいですか?』って。ここはどうするのかとか、全部聞いてるから」
井戸田「鬼嫁が支配しているから」
三村「そうです。全部そうです…。鬼嫁って言わないで(笑)。嫁が支配しているんで、子どもに対して『早く寝ろ』も言わないし、ゲームやってても俺が同じゲームで遊んじゃってるから。やめろって言えない」

●売れてる三村さんと悩める若手はどこが違いますか?
三村「執着心でしょ! この世界で生きていくんだという執着心が、まだ足りない。売れてないから引きずり降ろされる実感もないし、上がっていく実感もないからどういう世界なのかよくわかってないんだと思う」

Huluオリジナル「鬼三村」
【バラエティー】 2016年 4/28(木)配信開始