1月30日(土)より公開となります安田顕主演の話題作『俳優 亀岡拓次』。

「最強の脇役」と言われ、日々日本全国津々浦の現場をめぐる俳優 亀岡拓次を、今「日本一チケットが取れない」といわれる人気演劇ユニットTEAM NACSのメンバー安田顕が演じます。

これまで、オリジナルのみを手がけてきた横浜監督が、初めて原作作品に挑んだことでも話題の本作、芥川賞5回ノミネートを誇る日本文学界の俊英・戌井昭人が、自身の経験を基に脇役俳優の生活をユーモラスに描いた小説「俳優・亀岡拓次」を、横浜監督ならではのイマジネーションとイリュージョンを駆使して映画化しました。
スウェーデン・ヨーテボリ映画祭の「Five Continents」部門に出品も決定し、ますます勢いに乗る本作。

この度、世界も注目する本作にて外国特派員協会(外国人記者クラブ)主催の試写及び、横浜聡子監督登壇の
記者会見を実施いたしました。

□=================================================================□

映画『俳優 亀岡拓次』 日本外国特派員協会主催 記者会見

◆日時:1月12日(火)
◆場所:(社)日本外国特派員協会 (千代田区有楽町1-7-1 電気ビル北館20F)
◆登壇者:横浜聡子監督

□=================================================================□

記者会見内容

Q:楽しく拝見させていただきました。この企画の出発点をお教えください。

A:プロデューサーからある日一緒にやってみたい作品があると声を
かけられて小説を読ませていただきました。
戌井さんの作品は多数読んでいましたが
「俳優・亀岡拓次」は読んでいなかったので
強いメッセージ性が無いのが珍しくて、興味をひかれました。
でも、好きなことは自分で決めて
やるしかないという誰にでもにあてはまるメッセージを
持っていると思います。
明日起きることがわかってしまってもあまり楽しくないでしょうし、
ハプニングがつきものの映画製作にも通じるところがあるように
思いました。

Q:キャスティングは安田顕さんありきで進んだのですか?
また麻生久美子さんの魅力はどこですか??

A:安田さんもプロデューサーがとても魅力的な方がいるといって
教えてくださいました。
色々な役をこなしてらっしゃって色のついていないカメレオン
俳優としての魅力を感じたので、素朴さが引き出せたら
新しい亀岡を演じていただけると思いました。
また麻生久美子さんの魅力は、美しさ、人あたりの良さだけでなく、
相手を緊張させない素晴らしい女優さんで、
台本のセリフを一言一句変えないプロフェッショナル。
美しくも不安定な女性の役なので、儚さや弱さもみせてくれるだろうなと思いました。

Q:音楽は70年代初頭を意識しているように思いましたが、いかがでしたか?

A:音楽は悩みました。渋い男の話でもあるので、ブルースにしようかと思いましたが、
ジャック・タチの『トラフィック』のような音楽にしてほしいなと思い参考にしてもらいました。
亀岡の人生を肯定して、祝福してあげられるような音楽を意識しています。

Q:劇中の亀岡のようなのんべえは日本的だと思いますが、いかがですか?

A:お酒を飲んで楽しむというのは世界共通だと思いますが、
日本では特にお酒を飲まないとホンネを言えないというのがあるかもしれません。
私もお酒を飲まないとホンネを言えないです。
新宿三丁目では映画人が集って夜な夜な議論を戦わせています(笑)。

                                                       以上