全米興行収入驚異の3週連続No.1を記録!社会現象となったN.W.A.の真実の物語を描く『ストレイト・アウタ・コンプトン』。音楽伝記映画として歴代1位の興行収入を樹立。完全に音楽映画の枠を超えた一作が12月19日(土)、待望の日本上陸!
“世界で最も危険なヒップホップ・グループ”N.W.A.を結成し、成功への道のりと挫折、名声の代償、権力と偏見との戦い、裏切り、そして友との別れ…その知られざる物語を描きだす本作。真実のドラマが観る者すべての胸を熱くします!プロデューサーにはメンバーだったドクター・ドレーとアイス・キューブが名を連ね、本作を贈り出します。

 この度、『ストレイト・アウタ・コンプトン』の公開を記念し、“STRAIGHT OUTTA SHIBUYA NIGHT”と題したイベントが行われ、今最も人気を博すヒップホップ界の風雲児AK-69、そしてDS455が登壇しました。
AK-69は、本作の舞台コンプトンのあるLAと姉妹都市提携を結んでいる名古屋出身で、本場USのラッパーFabolousやFat Joe、プロデューサーのDJ Khaledなどと共演。2014年には日本武道館ワンマンライブを成功させ、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いで快進撃を続ける、今最も注目されているヒップホップアーティストです。N.W.A.の熱烈なファンでもあり、公開決定時から並々ならぬ熱意を持っていたことから、本イベントへの出演が決定いたしました。
さらに、89年の結成以降、N.W.A.と同じウェストコーストスタイル
(ウェッサイ)の先駆者として第一線を走り続けるDS455も登壇!
 それぞれが、自身のルーツとも言えるN.W.A.への想いや映画の見どころなどヒップホップアーティスト独自の目線でトークを繰り広げました。

【日時】12月4日(金) イベント21:00〜21:30(30分) 
【場所】Social Club TOKYO (渋谷区渋谷2‐17‐3渋谷アイビスビル B1F(受付)/B2F(会場)/渋谷駅東口より徒歩5分)
【登壇者】 AK-69、DS455(Kayzabro、DJ PMX)

MC:まずは映画『ストレイト・アウタ・コンプトン』を観た感想を教えて下さい。
AK-69(以下AK):自分も西海岸のラップに影響されてラップを始めたので、開始早々から自分がラップ始めたときのことを思い出しました。
DJ PMX(以下P):自分がヒップホップを始めたのがちょうど86年で映画の年代と同じだったので懐かしかったですね。流行していたファッションや機材もその当時のもので感動しました。当時を知っている方はそういう細かいところもチェックしてほしいですね。
Kayzabro(以下K):俺ら数少ないリアルタイムで(当時のアメリカの実情を)体験していた世代なので、俺が当時憧れていた全てのものが映像になって時系列に並んでいて、すごく興味がわきましたね。さっきPMXが言った通りに当時の俺が憧れていた車とかもそうなんですが、字幕追っていくと要所要所のポイントをたくさん見逃してしまったのでまた映画館で観に行きたいです。

MC:N.W.A.とはご自身にとってどういう存在ですか?
AK:一言で言うのは難しいですね。やっぱりスーパースターですし、俺たちのヒーローですからね。影響を与えてくれたグループですね。

MC:N.W.A.のどんなところが好きですか?
P:印象的だったのはとにかく過激な部分でドレーがソロになってからの音楽性の変化がすごく魅力的でしたね。

MC:リアルタイムで自分が感じていたものを今映像となって観れることがすごく嬉しいですね。
P:自分たちもN.W.A.と同じ最初は5人ぐらいでスタートしていたのでやっぱり影響されてましたね。

MCアイス・キューブは実の息子が演じてますが役者たちの演技はどうでしたか?
P:ドキュメンタリーなのかというくらいすごく似てましたね。
AK:みんな似てるし、ドレーの喋り方からMCレンとかもすごく似ていましたね。
P:オーディションで集められていたとは思えないくらい役者の人たちの演技が上手かったですね。

MC:コンプトンはアメリカ屈指の危険地域ということもあり、そんな中で暴力に走らずラップで世の中にメッセージを残したことについてどう思われますか?
AK:ヒップホップってレベルミュージックじゃないですか。アメリカは日本と状況が違うし、警察の立ち位置が違うから、ああいう社会だからこそ言葉を包み隠さずに自分たちの状況を言葉にして音楽にぶつかる。しかもレベルの高い音楽でぶつけるっていうカッコよさがありますよね。

MC:印象に残ったシーンはどこですか?
P:イージー・Eが初めてレコーディングしたシーンですね。イージー・Eが全然ラップをしたことがないシーンで自分たちが初めてレコーディングしたことを思い出しましたね。
K:N.W.A.の歴史を知っている人はわかると思うんですけど、N.W.A.が仲たがいしてバラバラになるんですけどでも・・・っていうシーンがあって、俺らもその当時の裏話とか全然知らなかったですし、ただお互い仲たがいしてビーフしあってっていうのしか知らなかったので、当時聞いていた噂が実はそうだったんだなと思う部分がすごく面白かったですね。

MC:ウィキペディアとかには書いていないリアルな描写とか描かれていますのでぜひそこは見ていただきたいですね。ドクター・ドレーはN.W.A.を経て世界的なプロデューサーになりましたが、みなさんは今後どのようになりたいか、野望はありますか?
AK:自分の中で大きな発表が控えているので言えないんですけど、一つ言えるのはヒップホップっていうマイノリティなジャンルで、ライトなものが蔓延しがちな流行しがちな世の中で戦い続けたいと思いますね。
P:AKと同じことになってしまうんですけど、日本のヒップホップをデカくして行きたいです。
AK:自分たちが亡くなったとしても音楽は残りますからね。
K:俺らも散々やりたいことやらせていただきましたけど、これからは若手を育てて才能のある人たちを世に出していきたいですね。

〜DS455 ライブ〜

〜AK-69 ライブ〜
【ライブ中MCにて】
AK:本当にこの映画が世界を超えて海を超えてこの日本に届いたこと本当に嬉しく思います。この音楽は本当に俺たちのルーツなんです。そして家で閉じこもりっぱなしの人とか日本でギャングスタラップとか言ってる人いるかもしれないいけど、アメリカみたいに銃が出てきたり人種差別があったりとかもちろん日本にそんな環境はありません。でも日本にもすさんだ環境っていうのはいっぱいあるんです。俺はもとは名古屋の町にいてどうしようもなかったんです。どうしようもない人間がどうしようもない生活から逃げ出したいと思ってこのギャングスタラップに出会ったんです。そしてこれこそがストリートでいろいろ体験したことがメッセージとして落としてもいい、そんな武器がギャングスタラップだって知って俺の今に至ります。この映画を観た瞬間本当にあの時の初期衝動がよみがえってきました。日本にこういう映画があったらいいなと思いました。世の中にある日本の映画・ドラマ作られてもの全てパチモンばっかりなんですよ。だけど本当にストリートのリアルなメッセージやこういう状況から生まれた音楽だからこそ力をもつ、そういう本物の音楽がどうやって広がるかそういうことが日本でも映画化されてみんなに届けれる日が来る事を待ち望んでいます。

MC:最後にみなさん一言お願いします。
K:なんの営業でもなんでもないん ですけど是非映画見てほしいですね。
P:みんな影響を受けたアーティストが再評価されているので、みなさんにも体現してほしいですね。
AK:これマジで本当に心が震えた映画でした。自分がN.W.A.を知らなくてもものすごいメッセージのある、みなさんの伝わる映画だと思います。是非ともみなさん、映画館でリアルなメッセージを体感してください。