AKB48の島崎遥香が21日、新宿ピカデリーにて行われた主演映画『劇場霊』の初日舞台挨拶に、共演した足立梨花をはじめ、高田里穂、町田啓太(劇団EXILE)、小市慢太郎、本作のメガホンを取った中田秀夫監督らとともに出席。昨夜に急性胃腸炎による嘔吐・高熱と、体調不良が報告されていた島崎は新宿の舞台挨拶のみ登壇となったものの、公開初日に明るい表情をみせた。

撮影所を舞台に巻き起こる恐怖を描いた伝説のJホラー『女優霊』から20年。本作では閉ざされた不気味な “劇場”を舞台に、女優同士の嫉妬・憎しみ・怨念が渦巻く、救いようのない惨劇が起こる本格ホラー。

AKB48グループの全メンバーを対象にしたオーディションで、主人公・水樹沙羅に抜擢された島崎は、映画単独初主演に「初日にこんなにもたくさんの方々に来ていただいて本当に嬉しいです。映画初主演ということで、とても気合いが入っております!」とにっこり。
また、撮影中のエピソードを聞かれると「監督がいつも頭にタオルを巻いていて、そのタオルの色と靴(スニーカー)の色が一緒だった気がする」と中田監督のファッションが気になったようで「あれは合わせていたんですか?」とぶつけると、中田監督は「ちょっと色気を出してみました」と会場を和ませた。

中田監督は「島崎さんをオーディションで選んでから約1年半、Jホラー20年やってきましたが、イタリアのゴシックホラーなどを意識しながら丹誠込めて作りました。キャスト、スタッフみんながワンカットワンカットにかける想いが詰まった作品に仕上がった」と感無量の表情を浮かべた。

10月末に第28回東京国際映画祭でも上映された本作は、海外11か国(ロシア、ブルネイ、シンガポール、マレーシア、インドネシア、台湾、韓国、タイ、ベトナム、中国、香港)での公開が決定。中田監督は「Jホラーって幽霊などが基本だったんですが、今回は新たに人形のような実態のあるものの怖さを体現したつもりです。新しい試みを楽しんでもらえたら」とアピールした。

映画『劇場霊』は全国公開中

(Report:小宮駿貴)