人気声優の宮野真守が28日、TOHOシネマズ六本木ヒルズにて行われた劇場版『亜人−衝動−』ワールドプレミアに出席。日本でいち早く本作を鑑賞した興奮冷めやらぬファンとともに全3部作で描かれるシリーズ第1部の魅力を語った。

累計発行部数350万部超えを誇る大ヒットコミックの劇場アニメである本作。決して死なない新人類・亜人と、それを追う日本国政府。亜人と認定され、全人類から狙われる事になった高校生・永井圭の逃亡劇を描く。

第28回東京国際映画祭に出品され、先日行われたレッドカーペットイベントにも出席した宮野。本作を観て「非常に面白かったです!圧倒されました。原作のときから感じていた斬新な世界観にどんどん引き込まれましたね」と興奮気味に話し、「『映像化できんのか!?』と思っていたのですが、まったく逃げることなく攻めている作品。怖いところは怖いし、人間の奥深さをしっかり感じられる作品になっていて、まだ序章なのに期待せざるを得ないような展開。出演できて幸せ」と感無量の表情を浮かべた。

また「この作品は痛いって思う瞬間がいろいろあって。亜人としての痛さ、気持ちの痛さとかはもちろん、物理的な痛さに関しては非常に演じていて苦痛でしたね」と撮影時を振り返り、「何度も何度も傷つかなきゃいけなくて、それを何度も繰り返す精神状態を永井圭とともに乗り切ることを目指して、続編に全神経を注いで臨みたい」と意欲をみせた。

本作では“プレスコ”と呼ばれる、先に声を入れてからアニメーション画を当てていく収録方法をとったという瀬下総監督は「声優の皆さんが、画のない状態で役にのめり込んでくれて、それだけでラジオドラマとして物凄いクオリティだった」と声優陣を絶賛し、「我々の期待以上の作品になっていますので、このあとの続編も楽しみにしていただきたい」とアピールした。

舞台挨拶には細谷佳正、櫻井孝宏、平川大輔、小松未可子、洲崎綾ら豪華声優陣に加え、瀬下寛之総監督、安藤裕章監督も出席した。

劇場アニメ3部作 第1部『亜人−衝動−』は11月27日(金)よりTOHOシネマズ新宿ほかにて2週間限定公開

(Report:小宮駿貴)