伊藤淳史、山本美月・溝端淳平らと同学年の設定に「それ、大丈夫?」!
人生で3本の指に入るイッセー尾形からの嬉しい“お褒め”エピソードも。

映画『ボクは坊さん。』の完成披露試写会が9月30日(水)開催され、主演の伊藤淳史はじめ、山本美月、溝端淳平、濱田岳、松田美由紀、イッセー尾形ら出演者と、主人公のモデルで原作者である栄福寺の白川密成住職、真壁幸紀監督、さらにはサプライズゲストで登場した主題歌の吉田山田、総勢10名が登壇しての豪華な舞台挨拶になった。

■日時:9月30日(水) 
■場所:ユナイテッド・シネマ豊洲(東京都江東区豊洲2-4-9 ららぽーと豊洲内)
■イベント登壇者:伊藤淳史、山本美月、溝端淳平、濱田岳、松田美由紀、イッセー尾形
白川密成(原作者)、吉田山田、真壁幸紀監督

『ALWAYS三丁目の夕日』のスタッフが「ほぼ日刊イトイ新聞」で七年間にわたり連載されていた人気エッセイを映画化した本作。24歳で突然実家のお寺を継ぐことになった、白川密成さんをモデルとした白方光円演じ、初めてお坊さん役に挑戦した伊藤淳史は「お坊さんは特別な存在だと思っていたけど、お坊さんも普通の人間で普通の日常生活があって、そこに魅力が詰まっていると感じた」と、初めて観客に見てもらう期待感あふれる笑顔で挨拶。

そして、伊藤演じる光円の高野山大学同級生のお坊さん“広太”を演じた濱田岳が「ボクは撮影が数日しかなかったんですが、チョロっとやって来てはお坊さん体験をし、チョロっとやって来ては今治で美味しいみかんを食べ、いいとこどりさせてもらいました」と話して会場を笑わせると、登壇者たちも緊張がとけて一気に和やかに。そこからは、坊さん修行シーンで、伊藤が「護摩行のシーン、すっごく熱くてビックリだったねよ」と言えば、「キャンプファイヤーとはわけが違う!」と濱田。伊藤の幼なじみ“真治”を演じる溝端は、生まれ故郷が高野山のふもとだそうで、「何にもない田舎とか言ったよね〜」と伊藤をいじめると、「言ってない言ってない!」と伊藤が返したり、山本美月が「溝端さんは私が表紙をやってる雑誌を目立つところに置いて、ここに本人いますよーとか言うんですよ」と本屋のシーンでのいたずらエピソードを披露したり。また、劇中では伊藤、山本、溝端が幼なじみの設定だが、実際には伊藤31歳、溝端26歳、山本24歳。伊藤は「美月ちゃんとは7歳も差があるんですよ!最初設定を聞いた時は“俺、大丈夫か?”って。でも、年齢差があっても上手くいったのは、そんなことを感じさせないくらい僕に対する遠慮もなくツッコミを入れてくれた2人のおかげ(笑)」。とにかく同級生&幼なじみの仲の良さが伝わってくる笑顔のたえない舞台挨拶になった。

そんな中、伊藤の母親役を演じたベテラン松田美由紀は撮影時を振り返り、「お遍路さんたちが来た時に、ザワザワと撮影してて嫌な気持ちになってほしくなかったので、お遍路さんみんなと話して、私の周りに人だかりができたりしていました」と撮影の裏話を披露。また檀家の長老役を演じたイッセー尾形が、「撮影が進むにつれて、伊藤さんがどんどん本当のお坊さんのようになっていっていくんですよ」と言うと、伊藤は「イッセーさんが、僕の立っている背中を見て“本当のお坊さんのようになったね”と言ってくださったのが、今まで人生で褒められた中で三本の指に入るくらい嬉しかった」。そして、舞台挨拶の最後には、吉田山田が主題歌「Today,Tonight」のフルバージョンを初お披露目し、人々の心を優しく包み込むような歌声で会場を盛り上げ、フォトセッションでは客席のお客様も皆坊主のお面を付け、会場中が“坊さん”だらけ!に。

高野山開創1200年という記念イヤーにあたる今年、お坊さんを題材にしたエンタテインメント映画として、“坊さんワールド”にひたり、あたたかい気持ちで映画館をあとにできる本作を是非劇場で見て欲しい。