園子温、荻上直子、石井裕也など、日本を代表する映画監督たちを次々発掘してきた “PFFスカラシップ”から、2015年大型新人が登場!初長編『くじらのまち』がベルリン国際映画祭ほか世界10ヶ国以上で上映され、2作目『はつ恋』がバンクーバー国際映画祭ドラゴン&タイガー部門にノミネートされるなど、世界がその才能を注目する26歳の新鋭女性監督・鶴岡慧子、待望の劇場デビュー作!将来有望な新人監督の祝・劇場公開デビューの日に、出演者が勢ぞろいで舞台挨拶を行いました。

日時 9月19日(土)
場所 ユーロスペース (渋谷区円山町1-5)
登壇(予定)  木下美咲、泉澤祐希、植木祥平、田中要次、田中隆三、鶴岡慧子監督

木下:ミステリアスな役どころで難しかったけど、長野県上田市での撮影がとても素晴らしくて、思うままに演じることが出来てとても楽しんで挑むことができました。この作品は、ご覧頂いた皆さんと寄り添って生き続けていく作品になると思います。ぜひ何度でも観て欲しいし、応援してもらえると嬉しいです。

泉澤:もう22歳の大学生ですが高校生役をやらせて頂きました(笑)。上田での撮影がめちゃめちゃ楽しくて、みんなで泊まりで一緒にすごしてとても良い時間を過ごすことができました。この作品は、過去や記憶がテーマで、それに向き合うことの重要性、人の温かさや大切さを改めて考えるきっかけになると思います。ぜひ皆さんの記憶にも残る作品になればうれしいです。

田中隆三:木下さん、泉澤君との撮影は最高でした。木下さんは「ちゃんとそこに居る」ということが表現できる希有な女優さん。泉澤君は、高校生役で僕の息子役で、可愛いな(笑)と思っていました。去年の梅雨の時期に撮影しましたが、上田はとても爽やかで過ごしやすく素晴らしいところなので、映画をご覧になった方にはぜひ一度足を運んでもらいたいですね。

植木祥平:僕の役どころは複雑で…、鑑賞前の方には詳しく語ることがでいませんが(笑)、監督から「夢と現実の絶妙なバランスで演じて」と言われて…、難しかったです。泉澤君とのシーンが多かったので、二人の時間が自然に流れるように、撮影していない時間のコミュニケーションも大事にしました。この作品は鶴岡監督のワールドがふんだんに詰まった作品です。存分に味わってください。

田中要次:僕自身も長野の木曽出身で、長野県出身の映画監督は多いのですが、また新たに長野出身の監督がデビューすると聞いて、これは「ほっとけない!」と意気込んで、脚本を読む前から出演したい!と申し出ました。出演シーンは少ないですけどね…(笑)。この作品は、タイトルも凄くうまいですよね。猫好きとしてはとても引かれました。そして、この作品では髪の長い木下さんを見ることが出来る!という貴重な作品でもあります(笑)ので、ぜひよろしくお願いします。(木下さんは劇中のロングヘアーからバッサリ短いショートカット姿で登場しました。)

監督:上田でこの作品を撮影することが出来て、地元の人たちとも密接に関わって一致団結して作品を作り上げていくことが出来て本当にうれしいです。この映画では、主人公の二人が寄り添い合い少しずつ成長していく姿を描きたかったので、ご覧頂く方にはその過程をじんわりと実感してもらえると嬉しいです。そしてちょっとでも心に残る一本になってもらえるといいなと思います。長野県上田市にある「上田映劇」という劇場でも本日初日を迎えて、この後舞台挨拶にも伺いますが、地元の映画館で上映出来ることもとても誇らしいです。上田映劇の復興プロジェクトも始めていて、老朽化した設備を新たしくするためにクラウドファンディングも行っていますので、ご興味ありましたらぜひ応援して頂けると幸いです。よろしくお願いします。

第23回PFFスカラシップ作品『過ぐる日のやまねこ』 9/19(土)より、ユーロスペース他全国順次ロードショー