映画『GONIN サーガ』プレミア試写会が17日、都内・日経ホールにて行われた。この日、主演の東出昌大をはじめ、桐谷健太、土屋アンナ、柄本佑、安藤政信、福島リラら豪華キャストに加え、前作に引き続きメガホンを取った石井隆監督が出席した。

1995年に公開されたバイオレンス・アクション映画『GONIN』の続編である本作は、ある5人組が起こした広域指定暴力団五誠会系大越組襲撃事件から19年後を舞台に、死闘を繰り広げた男たちが遺したそれぞれの家族が、血と宿命に抗うため、新たな戦いを繰り広げていく。

主人公・久松勇人を演じる東出は「19年前の前作を観たことがない方でも、『GONIN サーガ』で新しい物語が始まっていますので、ファンの方はもちろん、初めての方は先入観を持たずに楽しんでいただけたらと思います」とあいさつ。大越組長の遺児であり、勇人の親友・大輔を演じる桐谷も「この映画を観て、爽快感なのか、かっこいいのか、言葉では形容できない感情に襲われました。この不思議な気分を楽しんでください」とアピールした。

また、石井監督の大ファンだという柄本は「監督の作品は毎回雨がザーッと降っていて、夜のシーンがいっぱいあるので、(本作で)石井監督の色気なんかを感じていただけたら幸いです」と話した。石井監督は、雨の演出へのこだわりを「パソコンで雨の音を流しながらシナリオを書いていると、違う世界、映画の異界に入っていける、導いてくれるんです。雨はどんどんぶっかけるし、血もどんどんぶっかけるし、役者さんからかっこつけた芝居を奪うための仕掛けなんです」と独特の世界観をみせた。

イベントでは、19年ぶりの続編にちなみ『19年前の思い出』をテーマにトークが展開。中でも桐谷は「16か17歳で、『役者の世界に入ってやる』という意識がすごく強くて」と明かし、「とにかく目立とうと思って、スカート履いたり、シースルーのスケスケシャツを素肌の上から着たりしてましたね」と衝撃の過去を披露。柄本に「それは俳優の世界に入ろうと思ってやってたんだよね?」とツッコまれ「もう今はスカート履いてません!」と笑いをとった。

映画『GONIN サーガ』は9月26日よりTOHOシネマズ新宿ほか全国ロードショー

(Report:小宮駿貴)