映画『GONIN サーガ』19年ぶりの続編に、東出昌大「たすきだと思って」桐谷健太らも根津甚八への思いを語る
映画『GONIN サーガ』完成報告記者会見が7日、東京国際フォーラムにて行われた。この日、主演の東出昌大をはじめ、桐谷健太、土屋アンナ、安藤政信、竹中直人ら豪華キャストに加え、前作に引き続きメガホンを取った石井隆監督が出席した。
1995年に公開されたバイオレンス・アクション映画『GONIN』の続編。ある5人組が起こした広域指定暴力団五誠会系大越組襲撃事件から19年後を舞台に、死闘を繰り広げた男たちが遺したそれぞれの家族が、血と宿命に抗うため、新たな戦いを繰り広げていく様子を描く本作。
根強い人気を誇る石井監督の代表作に、出演が決まったときの気持ちを聞かれた東出は「前作が大好きで、プレッシャーというより、根津甚八さんをはじめ当時携わっていた方々のお話を伺って、たすきだと思って次に繋げよう、引き継ごうという思いでやりました」と気を引き締め、大越組長の遺児・大輔を演じる桐谷は「数少ない何回も観てきた作品。続編に出演できて嬉しかったですし、5人というか2つ合わせて10人の中に入れるという喜びが、未だに嬉しいです」と笑顔をみせた。
また、『ヌードの夜』『GONIN』など石井組の常連である竹中は「大好きな監督なので、また参加できて嬉しいですよ。前作もいろんなことを乗り越えて作った作品ですから、19年経ってまたこうして続編が出来たことはすごいことだなってびっくりしてます」としみじみ。
5年前俳優引退を表明した根津甚八が、石井監督からの熱烈なオファーを受け、映画作品としては11年ぶりの出演を果たしている。共演した東出は「気迫がすごかったですし、込み上げるものをグッと押さえながら共演させていただきました。石井監督と根津甚八さんをはじめ、いろいろな思いが詰まっているのを目の当たりにしたときに、込み上げるものがありましたね」と感無量の表情を浮かべた。
桐谷は「役者として、この世界にいれたことがめっちゃ素晴らしいなと思えて。心から沸き上がるようなセリフを投げかけられたときに『なんていい世界にいるんだろう』って。とにかく感動しました」と話し、土屋も「ものすごい人。瞳がめちゃくちゃ強くて、すべてを瞳だけで語る演技に鳥肌が立ちました」と尊敬の念を込めた。また、ビデオメッセージでの出席となった柄本佑は「5人の1人なのに行けずに申し訳ないです。石井監督作品に2回目の出演なのですが、根津さんとのシーンがすごく印象的で、思わず涙しそうになったその現場に立ち会えたことが宝物」とコメントを残した。
映画『GONIN サーガ』は9月26日よりTOHOシネマズ新宿ほか全国ロードショー
(Report:小宮駿貴)