良質なフランス映画の数々が、映画ファンを魅了する「フランス映画祭」が今年も6/26(金)〜29(月)に開催。今回、フランスで4週連続興行成績第1位の大ヒットを記録した『ボヴァリー夫人とパン屋』(7月11日、シネスイッチ銀座ほかにて全国順次ロードショー)がフランス映画祭2015に正式出品され、アンヌ・フォンテーヌ監督が来日した。

平凡な夫婦と美しい青年の官能的な物語『ドライ・クリーニング』(98年)、伝説のファッション・デザイナー、ココ・シャネルの若き日を描いた『ココ・アヴァン・シャネル』(09年)、そして親友の息子と愛し合う禁断の恋を描く『美しき絵の崩壊』(14年)など、人間が持つ複雑な欲望を描いてきたアンヌ・フォンテーヌ監督。22年間に14本監督し、全て脚本も自身で書いている人は日本ではまずおらず、世界でも稀有な存在の監督は、フランス映画祭上映終了に日本の多くのファンから大きな拍手で迎えられた。

本作に主演したファブリス・ルキーニは監督とは昔からの知り合いだったそうで、「初めて会ったのは私が女優時代だったの。会うなりディナーに誘われて、最初はナンパかと思ったけど(笑)、そこで彼は延々と小説のボヴァリー夫人についてしゃべり続けたの。彼は自分の娘にも、ボヴァリー夫人と同じ名前を付けるくらいなのよ!出演オファーを、彼が拒絶する訳ないと思っていたわ!」とルキーニの驚愕なエピソードを披露。また、演出については、「ウッディ・アレンの親戚になった気持ちで演じてほしい」とリクエストを出していたそうだ。

観客とのQ&Aでは、男を惑わす若く美しいボヴァリー夫人を演じたジェマ・アータートンのオーディション秘話が明かされ、「彼女に会う前に他の候補の英国人女優に会っていたが、ピンと来なかった」と当初ジェマ・アータートンは候補に入っていなかったそう。「でも彼女が部屋に入ってきてマフラーを取って挨拶する2秒で彼女しかいないと思ったの。官能的でいきいきとした、彼女の魅力は誰も抵抗できないわ」と期待の若手女優に太鼓判を押した。

監督は最後に日本のファンに向け「この映画は辛辣なコメディですが、ちょっと変わった特別なエロティズムも見所です。ただ、この映画のラストのネタバレをしないように、お友達に上手く紹介してくださいね。でもビックリな結末だったでしょ」と締め括り、トークショーは大盛り上がりを見せた。

最新作『ボヴァリー夫人とパン屋』は『屋根裏部屋のマリアたち』のファブリス・ルキーニ、『アンコール!!』のジェマ・アータートン主演で贈る、有名小説をモチーフに現実世界と混同するパン屋が巻き起こす官能的でユーモラスな新感覚なドラマ。ちょっぴりユーモラスに、そして官能的に描いた大人のファンタジー、そして美しい四季折々の風景と、スクリーンから香り立つ本場フランスパンの数々も見どころの作品だ。

映画『ボヴァリー夫人とパン屋』は7月11日(土)、シネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー!

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