「お坊さんが坊主バーとかやってよいんですか」と鋭い突っ込み!
五体投地の実践にも興味津々!

本日、渋谷のユーロスペースにてドキュメンタリー映画『ダライ・ラマ 14 世』の上映前に、俳優の柄本佑と僧侶の山田祐也さんをお招きして、仏教講座を開催しました。

日時:2015 年 6 月 14 日(日)16:00 〜 16:20
場所:ユーロスペース
登壇者:柄本佑(俳優 / 本作のナレーションを担当)、山田祐也氏(茨城県・真言宗寺院密弘寺 / 中野 坊主バー勤務)

本作のナレーションの仕事依頼があったとき、「ダライ・ラマという名前は知っていたが、仏教の偉い人だということも、顔すら知らなかった」という柄本は、ナレーションをするにあたって 3 冊の本を読んで挑んだそうだ。公開までに時間を要したことから「その勉強したことも今はもうすっかり忘れてしまったので、皆さんと同じ気持ちでここにいます」と観客を笑わせた。山田さんは「この映画には仏教の様々な要素が詰まっている。
例えば慈悲の心。(中略)ダライ・ラマ猊下は時には突き放す言葉をいうけれど、そこが仏教でもある」など、本作の良さをわかりやすく説明してくださった。

 柄本は山田さんに「そもそも、お坊さんなのに坊主バーなんてやってい良いのですか」と突っ込んだ質問を。
山田さんは僧侶のやってはいけないことの一つに、不飲酒(ふおんじゅ)があることをあげた上で、日本の僧侶は飲酒する人が多い状況をあげながら、お通夜や法事で亡くなった人を送るための飲酒はお清めであることなどをわかりやすく説いた。ご自分は下戸であることもあかし、お酒は方便(道具)であり、お客様と話すことが自分の経験となると説明。映画の中で登場するチベット仏教の五体投地(ゴチャック)と、真言宗の五体投地の違いを語った。数珠の玉の数、108 回の祈りをささげる真言宗の五体投地をその場で実践してみせ、それには柄本も興味津々。立ち上がって足の位置などを確認して「この五体投地は前に進まないんですね」と仏教の宗派による修行の違いにも関心を示していた。写真撮影中も、山田さんに質問を続ける柄本。仏教への新たな興味は尽きないようだ。