2013年公開の『陽なたのアオシグレ』で話題を呼んだスタジオコロリドによる劇場最新作『台風のノルダ』が、本日6月5日(金)より全国公開致しました。スタジオコロリドは、ショートアニメ『フミコの告白』で第14 回文化庁メディア芸術祭優秀賞他、数々の賞を受賞した石田祐康(26)をはじめ、20代を中心とした新進気鋭のクリエイターが集結するアニメ制作スタジオです。彼らが前作『陽なたのアオシグレ』以来、2年ぶりに世に送り出すのは、とある離島の文化祭前日の中学校を舞台にした少年同士の友情物語です。主人公の少年、東(あずま)役の声優に、話題作に続々出演しめまぐるしい活躍ぶりで今注目度NO.1の若手俳優、野村周平。監督は、スタジオジブリで『借りぐらしのアリエッティ』『コクリコ坂から』『風立ちぬ』にアニメーターとして参加した実績を持つ、新井陽次郎。本作で劇場作品監督デビューを飾りました。

この度公開を記念し、主役の声優を務める野村周平さんと、新井陽次郎監督、そして本作ではキャラクターデザイン・作画監督を務めた石田祐康さんを招いた初日舞台挨拶を執り行いました。

387席全て埋まった満席の劇場に、3人が登場すると惜しみない拍手が沸いた。初めに新井監督は、「感無量です!1年程かかりましたが、大勢の方々と一緒に作り、なんとかここまで完成することができました。本当に良かったです。」と感慨深げに挨拶。続いて作画監督の石田は緊張した面持ちで、「本作を作る際に提示された内容を見て『これは大変になるだろう』と感じました。苦労は絶えなかったですが、まさかこんなにも大きな素晴らしい劇場で世に送り出せることができるとは思わなかったです。感無量です!」と大興奮。
声優に初挑戦した野村は、「普段は俳優をやらせてもらっているので、声だけの演技は難しかった。体が動いたりして余計な音が入ってしまったり。とても緊張したのでリラックスするところからスタートしました。」と収録の様子を思い出しながら話した。

本作の見どころを聴かれると野村は、「アニメなのに走っていたり、物が動いたりする動作や仕草がとてもリアルでした。」と自身で鑑賞した際に感じた驚いた点として挙げ、新井監督は「男2人の友情をやってみたくて、一番のテーマにしていた。」と客席に伝えると、石田は「僕はノルダ!タイトルにもなっているだけありますし、悪戦苦闘しながらも魅力的に描きましたので。」と自身が描いたキャラクターをもうプッシュ。終盤、冷静な新井監督に対し終始緊張していた石田。2人の印象を聴かれた野村は、「なんか月と太陽みたいですね。」と発言し会場の笑いを誘った。最後に野村は、「自分の青春時代に戻れる映画。心が温まります。」とメッセージを残した挨拶は終了。
まだ20代と若い3人。これからの活躍が楽しみな3人のエネルギッシュな舞台挨拶となった。