4月25日(土)に全国246スクリーンで公開いたしました北野武監督の17作目の最新作『龍三と七人の子分たち』。100万人動員を突破しまだまだ大ヒット中の本作ですが、このたび主演の藤竜也が、「第24回 日本映画批評家大賞」にて最高賞であるダイヤモンド大賞を受賞し、5/28(木)、都内で行なわれた授賞式に登壇いたしました。

藤竜也が最高賞であるダイヤモンド大賞受賞!!
日本映画批評家大賞 授賞式 
■日時:5/28(木) 17:30〜 場所:中野ZERO 大ホール(東京都中野区中野2-9-7)
■登壇者:藤竜也(『龍三と七人の子分たち』主演・龍三役 73歳)

今回で第24回を数える日本映画批評家大賞は、ニューヨーク映画批評家協会賞、ロサンゼルス映画批評家協会賞、全米映画批評家協会賞などに倣い、映画評論家のみを選考委員にむかえた映画賞。
作品賞、主演女優・男優賞などの部門で受賞者が選出されるが、そのなかで日本映画を支え、日本映画の栄光のために尽力した人物に贈る、日本映画批評家大賞の最高の賞である「ダイヤモンド大賞(淀川長治賞)」を、藤竜也が受賞。過去の受賞者として新藤兼人、市川崑、三國連太郎など、一時代を築いた名監督・名優が連なる賞です。
100万人動員を突破し大ヒット中の『龍三と七人の子分たち』で藤が演じた龍三親分は、映画評論家の間でももちろん大好評。授賞式では、選考委員として登壇した評論家たちはスピーチで「今日は龍三親分に会えて嬉しい」「親分、今日は子分の皆さんは一緒じゃないんですか(笑)」と藤に語りかけ、会場が笑いに包まれる場面も。

授賞式の大トリとして登壇した藤竜也は、トロフィーを選考委員から受け取ると、静かにスピーチを始めました。
「(映画を)1本やって、次の仕事来るかなぁと思って、また1本やって・・・。気がついたら半世紀が過ぎていました。この半世紀の感覚は、子どもが日がな一日遊んで、お母さんに「いつまで遊んでんの!もう5時だよ!」と言われた感じですよ。映画は子どもの遊びと違って仕事なのですが、僕にとっては遊びのようなものです。だから飽きないんです。映画の1本1本が、旅に出るような感じ。だからまた旅に出かけたくなるんです。これが役者の業と言うのでしょうね。どうもありがとう。」
授賞式後に行われた囲み取材で、レポーターに100万人動員を突破し大ヒットを続けている『龍三と七人の子分たち』について尋ねられると、「映画はみなさんに観て貰えてこそのもの。本当にありがたいです。」と喜びを語りながら、「そろそろボーナスが出るかもしれない(笑)」とおどけて報道陣を笑わせる場面も。
ダイヤモンド大賞は、映画解説者・評論家の故・淀川長治の名前を冠した賞。囲み取材で藤は、淀川とのエピソードについても語りました。
俳優としての活動を始めたころ、知人の紹介で淀川を紹介され、淀川の自宅で月に一度、2時間の映画、文学、歌舞伎などの講義を受けていたそう。講義を6カ月ほど受けた後疎遠になったが、16年ほど後に再会すると、淀川は「頑張ったね」と藤の肩を叩いてくれ、涙が出たそう。最後に藤は天を仰ぎ、「先生ありがとう!」と感謝の言葉を述べました。