アリアーナ・リヴォアール20歳来日記

6月6日に公開が決定した『奇跡のひと マリーとマルグリット』は19世紀末フランスに実在した三重苦の少女マリー・ウルタン(1885〜1921)と、彼女を教育したシスター、マルグリットという実在したふたりの奇跡の実話です。貧しい職人の家に生まれた三重苦の少女マリーを演じたアリアーナ・リヴォアールは、ボロ着をまとって野山を暴れまくる野生児の暮らしから修道院に入って言葉を覚え、清楚な女生徒に変身する。舞台は100年前のフランスの片田舎ということもあって、つつましい暮らしぶりが描かれるが、この度日本に初来日したアリア—ナは映画とは180度違う典型的な現代っ子! その素顔には取材をしたマスコミの人々も驚きを隠せませんでした。

黒のデニムと革ジャンで来日!

映画のなかでは少し太ってマリーを演じたというアリア—ナは、小顔で美しいシャタン色の髪の毛をお団子に結い、細い足になじむスリムなブラックジーンズに革のライダースジャケットで来日。耳にはダイアのピアス、細い指にはシルバーのマニキュア。そのキュートなルックスは、映画のイメージとはあまりにもかけ離れていた。ヒップホップやサッカーが大好き、走るのも速いのでアクション映画に出てみたい! と言うアリア—ナは、20歳になったばかりの女の子とあって、初来日の日本に好奇心でいっぱい。特に気に入ったのはお寿司で、来日初日のディナーで訪れた寿司屋では、細い体に似合わない旺盛な食欲を発揮して、次々と頬ばる姿が印象的でした。ホタルイカ、フグ、シラウオ、揚げたエビの頭など初めて食べるネタも全てお気に入りになったアリア—ナでしたが、あら汁に入っていた魚の目にはビックリ! 今までフランスでも見たことがなかったとのこと。別の日には居酒屋にも出かけ、いぶりがっこや鶏刺しなど、大人のメニューにも果敢に挑戦し、大満足の様子に関係者も思わず笑みがこぼれます。

取材殺到のハードスケジュールも次々こなすタフなアリア—ナ!

聴覚にハンディキャップをもつアリア—ナの三重苦の少女という体当たりの演技は、日本でも大絶賛を受けて、まさに「奇跡の新人」の登場ともいえるアリア—ナの初来日とあって、入りきれないほどの取材が殺到しました。初日から16媒体もの取材をこなし、夜にはイベントにも登場。そんなハードスケジュールにも弱音を吐かずに頑張るアリア—ナは、来日二日目には日本外国特派員協会で記者会見を行い、堂々のスピーチを披露。多くのカメラのフラッシュを浴びながら、メッセージを発信。小さな体にみなぎるパワーには、すでに大物の片鱗が見え隠れ。会見場近くでは、ゴジラの像を発見して大喜び! 素顔はまだまだかわいい20歳でした。