『リンダ リンダ リンダ』の山下敦弘監督が、主演に渋谷すばる、ヒロインに二階堂ふみを迎えて贈る音楽映画 『味園ユニバース』。興行収入2億5千万円を突破し、大ヒットロングラン中の本作ですが、この度、イタリアで開催中のウディネ・ファーイースト映画祭のコンペティション部門に出品され、4月25日(現地時間)に公式上映がおこなわれました。

ウディネ・ファーイースト映画祭は、イタリアのウディネで開催される東アジア、東南アジアの話題作を集めた映画の祭典。コンペティション部門に出品された作品が対象となる賞は、観客賞、批評家賞、ネット観客賞の3つの賞となります。同映画祭では日本映画にも多くの注目が集まり、2014年には『永遠の0』が観客賞、『テルマエロマエ2』がネット観客賞を、2013年には『俺俺』がネット観客賞を、2012年には『テルマエロマエ』がネット観客賞を、2011年には『告白』がネット批評家賞、ネット観客賞を、2010年には『BANDAGE バンデイジ』がネット観客賞を受賞しています。

 9年前の同映画祭での『リンダ リンダ リンダ』の上映が好評を博したことから、山下監督作への現地の期待は高く、上映が行われるメイン会場のTeatro Nuovo Giovanni da Udineには30分前から長蛇の列ができ、1200席が満席となる盛況ぶりでした。上映前の舞台挨拶では山下敦弘監督は全てイタリア語であいさつを行い、観客をおおいに盛り上げました。さらに、主演の渋谷すばるから、会場に訪れたイタリアのファンに向けた手紙が届くサプライズも。「初めて主演させて頂いた映画が、イタリアの皆様にも見ていただけることになり、本当に嬉しく思っております」という渋谷のメッセージを山下監督が代読すると会場は暖かな拍手に包まれました。上映後は、5分間にわたるスタンディングオベーションが巻き起こり、会場ロビーは監督へのサイン、握手を求めるファンたちで溢れかえり、大好評のうちに公式上映は終了となりました。終了後、山下監督は「映画祭自体が、お客さんと監督がとても身近でレスポンスもすごく良いので、渋谷君や二階堂ふみちゃんも連れてきたかった。あと赤犬も」と喜びのコメント。5/2(現地時間)の観客賞他の受賞発表にむけて大きな弾みがつきました。 

『味園ユニバース』は6月には世界12大映画祭のひとつ、第18回上海国際映画祭に出品されることも決定しており、日本にとどまらず、世界各国から注目を集めております。

山下敦弘監督コメント
■上映前舞台挨拶:(全てイタリア語で挨拶)お久しぶりです。監督の山下敦弘です。以前、『リンダリンダリンダ』という映画でウディネに呼んでもらいました。前回と同様、今回も音楽映画ですが、女の子はあまり出てきません。おっさんだらけの映画ですが、楽しんで帰ってください。ありがとうございました。

■上映終了後のコメント:まだ興奮が冷めないですが、観ている間はみんなじっくり観てくれて、終わった直後にみんな拍手をくれたので、すごくホッとしたし、ウディネのお客さんはいいなと。(ウディネに来たのは)9年ぶりで、前回も音楽映画で、たぶんウディネでは音楽映画の監督だとイメージされているかもしれない。映画祭自体が、お客さんと監督がとても身近でレスポンスもすごく良いので、渋谷君や二階堂ふみちゃんも連れてきたかった。あと赤犬も。ありがとうございました。

主演・渋谷すばるから観客へのメッセージ ※山下監督が代読
こんにちは、渋谷すばるです。本日は、「味園ユニバース」にお越しいただきましてありがとうございます。初めて主演させて頂いた映画が、イタリアの皆様にも見ていただけることになり、本当に嬉しく思っております。僕が生まれ育った大阪を舞台にした音楽映画ですので、大阪の匂い、大阪の良さを映画を通して感じていただけたらと思います。是非、楽しんでいって下さい!