俳優の竹中直人と世界を舞台に活躍するバンド・東京スカパラダイスオーケストラが21日、TOHOシネマズ新宿で行われた映画『セッション』の公開記念イベントに登場。
第87回アカデミー賞で作品賞を含む5部門にノミネート、見事3部門、
助演男優賞[J・K・シモンズ]/編集賞/録音賞を受賞した衝撃の話題作『セッション』。一流ドラマーを目指し音楽大学に入学したニーマンが伝説の鬼教師フレッチャーと出会い、高みを目指す究極の師弟関係を描いたドラミングエンターテイメント作品である。撮影当時28歳のデイミアン・チャゼル監督がわずか3億円の制作費でたった19日間で創りあげた本作に、竹中は「釘付けになった!ものすごく興奮しましたね。声を大にして『セッション』観た?『セッション』観た?といろんな人に(素晴らしさを)伝えていきたいような映画。芝居に圧倒されたし、この映画をたった19日で撮り終えたことにも驚いた」とハイテンションで語った。さらに、「なんといってもフレッチャー。すごい男ですが、愛がありましたね。演奏シーンもすごいなんてもんじゃないし、この映画どうなっちゃうんだろーって。もーほんとにビックリ!ビックリで!」と爆笑トークで会場の笑いを誘った。
 竹中のトークで会場があたたまったあと、メインイベントである東京スカパラオーケストラによる生演奏がスタート。同バンドの代表曲でもある「ハプニング」「スキャラバン」が演奏され、ライブハウスかと思わせるような観客全員スタンディングで大盛り上がり。するとそこへ”和製”フレッチャーに成り切った竹中が乱入し、ドラマーの茂木欣一に映画のワンシーンさながらの熱血指導!
竹中の「トンカツ定食を思い浮かべろ!トンカツ!トンカツ!ギョーザ!」と喝を浴びながら、ドラマー茂木が熱く応えるという一幕があり、会場は爆笑と興奮に包まれた。
“和製”フレッチャー竹中に熱血指導を受けた茂木は、「映画を1本撮り終えたような気分。この映画ほんとにすごいんですよ。もうフレッチャーにしか見えなかった!目力がすごかった!」と満面の笑顔。完全にフレッチャーに成り切った竹中は、「昔はスカパラと一緒によくライブをやっていて、海パン一丁で走り回ったりしたこともあったんですが、こんなに息が切れると思わなかった。フレッチャー大変だったろうな。体にズシーンときちゃって、まだ耳鳴りみたいなのがしてる」と汗だくになりながらも笑顔で語った。

映画『セッション』はTOHOシネマズ新宿ほか大ヒット上映中

(Report:小宮駿貴)