公開前から各所で話題沸騰となり、多数のバラエティに富んだメディアで取り上げられたロックバンド“ニューロティカ”の結成 30 周年、またボーカルのあっちゃんことイノウエアツシの生誕 50 年を記念して作られたドキュメンタリー映画『あっちゃん』がいよいよ 4 月 18 日(土)より劇場公開された。渋谷 HUMAX シネマでは 4/18(土)に初日舞台挨拶が行われ、主演のあっちゃんとニューロティカのメンバー(ナボ、カタル、ジェームス)、そしてナリオ監督が登壇。

また、シネマート心斎橋では 4/19(日)に舞台挨拶が行われ、主演のあっちゃんとナリオ監督が登壇し、東京・大阪共にチケット売り止め・超満員御礼の中での挨拶となった。
4 月 18 日(土) 渋谷 HUMAX シネマでの初日舞台挨拶は、のっけから物凄い熱気に包まれたのだが、それもその筈、観客の撮影制限はなく、ほぼ全ての観客がメンバー、監督の登壇と同時にスマホなどを取り出し一斉にシャッターを切りはじめたのだ。
あっちゃんはピエロのメイクと衣装で登場し、初日の心境などを聞かれても舞台挨拶のお約束「別に…」と司会者や他の登壇者を困らせるが場内は爆笑。

ナリオ監督は初日を迎えて感無量と言った感じだが、制作の苦労を聞かれると、500 日に及ぶ撮影とプロデューサーや配給会社からのプレッシャーを堰を切ったように話しはじめた。
一方ドラムでプロデューサーのナボは監督の苦労を労い、上映前から映画館のロビーでニューロティカの音楽がかかっていることに既に感動している事や、スクリーンの大きさへの感動を語るとともに全ての関係者への感謝を伝えた。
音楽を担当したベースのカタルは、音楽は映画制作の最後の作業になるため監督の指示待ちでひたすら待機していたことや。アルバム『インディーズ日本代表』収録曲「君のメロディ」が映画撮影中にあっちゃんが作詞をしたもので、映画をみると物凄くつながってくると、劇場ロビーで販売されている CD の宣伝も忘れなかった。
ユニークなのは映画制作中はニューロティカのメンバーではなく、今年の頭にメンバーに加入したジェームスで、映画に出演していないのに棚ぼた的な舞台挨拶と言う微妙な心境を語ったがチラっと映っているので探して欲しいと笑いを誘った。
舞台挨拶の最後はあっちゃんのコールでライブでお馴染みの「俺たちいつでもロックバカ!」観客からのレスポンスで劇場は一体となり大盛り上がりの中、舞台挨拶は終了し映画本編の上映となった。

翌 4 月 19 日(日)はシネマート心斎橋で上映後にあっちゃんとナリオ監督による舞台挨拶が行われ、通路までびっしりと埋まった観客席からは上映終了後には割れんばかりの大拍手が巻き起こった。あっちゃんは前日のピエロ姿ではなく、お菓子屋のエプロンスタイルで登場。だが、挨拶では前日同様「別に…」で笑を誘った。その後、監督、あっちゃんともに大阪のお客様の暖かさ、大阪愛を語り、最後に今回の物販で話題の、仕入れから梱包、発送まであっちゃん自らが行ったお菓子の詰め合わせ、“藤屋の「まかない詰め合わせチョイス DE チョイス」”が発送料を計算に入れておらず、既に赤字となっている事を嘆いたが、映画で借金を抱えるのは大物芸能人の証とポジティブ思考を貫いていた。舞台挨拶終了後、ロビーでは即席のサイン会が行われたが、サインを待つ列は暫くの間途切れる事が無かった。