衝撃が五感を刺激する映像、鮮烈なキャラクターたちの場面写真など、ウェブを中心に大反響を巻き起こしている映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』が、遂にリアルイベントを始動した。

■『マッドマックス』生誕祭 イベント概要
実施日時:2015 年 4 月 12 日(日) 13:00〜
会場:ワーナー・ブラザース映画試写室(東京・日比谷)
内容:第一部 『マッドマックス2』(91分) 特別上映
第二部 玉袋筋太郎スペシャルトーク&『マッドマックス 怒りのデス・ロード』3D予告編初上映

第一弾は、『マッドマックス』生誕祭と題して、シリーズの大ファンであるお笑い芸人・玉袋筋太郎さん(以下敬称略)を招いてのスペシャルトークイベント。このイベントは、第一作となる『マッドマックス』が、1979年4月12日にオーストラリアのメルボルンで初公開されたことにちなんで開催された。
ファン固唾となるイベントでは、会場となったワーナー・ブラザース試写室に、全身をマッドマックスさながらの革ジャンスタイルで来場するファンの姿が多く見受けられた。
デジタルで甦った『マッドマックス2』の上映が終わると拍手が巻き起こり、串田アキラによる公開当時の日本版主題歌である「1979 Rollin‘ into the Night」がBGMで流れると、「たまらんね〜」、「わかってるね〜」と言いながら『マッドマックス』仕様のライダース姿で玉袋筋太郎が登場。「第一作目の時は小学生だった自分が、この曲で出てこれるなんて思ってませんよ!生きててよかった〜!」と場内を笑わせた。また、本日イベントの為にエンジニアブーツを購入したことを告白。さらには「昨晩も、一昨日も『マッドマックス』観ちゃった。呑みながら、観たら余計酔いが回った笑」と本日のイベントを楽しみにしていたことを話した。最新作について、「やっぱり、このご時世にこういったアナーキーな映画が、観れるってことがありがたい」と熱く語り、「第一作目を観たときの衝撃を、おそらく今の若者たちは知らないじゃないですか。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』を観て、その衝撃をモロに受けて、それで『マッドマックス』の過去作品を観てほしい」と若い世代たちへメッセージを残した。

また、ジョージ・ルーカスも認めた『スター・ウォーズ』シリーズのイラストを始め、『ゴジラ』シリーズなどで知られる世界的なイラストレーター生頼範義氏(おおらい のりよし)が描いた『マッドマックス2』イラストポスターの原画が披露され、場内にどよめきが起こった。
更に、トークの合間には、『マッドマックス2』で鮮烈な印象を残した伝説の”赤いモヒカンの男・ウェズ・ジョーンズ”を演じたヴァーノン・ウェルズからのビデオメッセージが上映され、6月に東京、大阪、長野で開催予定の”マッドマックス”ファンイベントのために来日するというビッグニュースも発表された。
観客たちを最も沸かせたのは、一般初上映となる『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の3D予告編の日本初上映。静まりかえった場内が、ハイスピード疾走する改造車、巨大な音量で畳みかけられる爆発音、宙を舞うバトルの立体的な映像に圧倒され、クライマックスを迎えた。
そして、玉袋筋太郎が、詰めかけたファンたちと写真撮影を行い、最新作は絶対に期待を裏切らないだろうと断言してイベントは幕を閉じた。
最後に、『マッドマックス』(1979)と『マッドマックス2』(1981)、そして『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の一気観上映が緊急決定。日時詳細は近日発表される。

■ヴァーノン・ウェルズ
1945年12月31日生まれ、オーストラリア出身。
数多くの仕事を経て、1970年代にTVコマーシャル等に登場。1981年公開の『マッドマックス2』の凶悪な暴走族(ロード・ウォリアー)、ウェズを演じ、赤いモヒカン刈りのヘアスタイルで鮮烈な印象を残す。映画の大ヒット共にハリウッドに進出し、1985年には『コマンドー』に出演するなど、恵まれた体躯で活躍を続けている。

■生頼範義(おおらいのりよし)
イラストレーター(1935年 兵庫県明石市生まれ)
1957年東京芸術大学油絵科を中退後、1962年東京都世田谷区にて、イラストレーターとして活動を開始。1980年、SF雑誌に発表した「スター・ウォーズ」のイメージ画が、ジョージ・ルーカスの目に留まり、その続編ポスター用イラストを正式に依頼される。その後制作した「スター・ウォーズ/帝国の逆襲」の国際版ポスターのイラストが高い評価を得て、外国でも名を知られるようになる。同年、第11回星雲賞アート部門を受賞。
『マッドマックス2』は、日本オリジナルのポスターとして特別に制作された作品で、海外のファンからも人気を集めている。
他に、映画では1982年「FUTURE WAR 198X年」「ミラクルマスター/七つの大冒険」の他、1984年から「ゴジラ」シリーズを手掛け2004年「ゴジラFINAL WARS」がシリーズ最終作となるまでポスターを担当。2006年のには「日本沈没」を制作している。
小説では早川書房「ウルフガイ」シリーズ(平井和正)、角川書店「幻魔大戦」シリーズ(平井和正)、創元SF文庫「レンズマン」シリーズ(E・E・スミス)他、小松左京、清水一行、大藪春彦のカバーなど多数。光栄のゲーム「信長の野望」「三国志」「提督の決断」他、シリーズのパッケージイラストを手掛ける。

※「生?範義展Ⅱ 記憶の回廊」開催のお知らせ※
7月9日(木)〜8月30日(日)、みやざきアートセンター