浮世絵師・お栄が父・葛飾北斎や仲間たちとともに自由闊達に生きる姿が江戸の四季をとおして描かれる<爽快>浮世エンターテインメント『百日紅(さるすべり)?Miss HOKUSAI?』(配給:東京テアトル)が5月9日(土)よりTOHOシネマズ日本橋、テアトル新宿他全国公開致します。

本作の主人公、浮世絵師のお栄を演じるのは、実力派女優の杏。お栄と父娘でもあり師弟でもある天才浮世絵師・葛飾北斎を演じるのは松重豊。今回で3度目の父娘役での共演を果たした二人と原 恵一監督が、映画公開劇場であるTOHOシネマズ日本橋オープン1周年を記念して登場!
自身が演じたキャラクターのように艶やかな着物に身を包み、桜フェスティバルでライトアップされた仲通りを通り、福徳神社へ向かい、映画ヒット祈願のトークイベントを行いました。

日時:3/28(土)16:00〜16:30
ゲスト:杏(お栄役)、松重 豊(北斎役)、原 恵一(監督)
イベント場所:コレド室町内仲通り〜福徳神社

【ゲストコメント】

Q:桜フェスティバルで花見舞台の下を通って、いかがでしたか?

■監督:
通りにいたみなさんが杏さんの顔を見て喜ばれていたので、日本の代表的な女優さんなんだなと改めて思いましたし、杏さんにお栄の声をやってもらえて、僕の目に狂いはなかったと思いました。

■杏さん:
北斎やお栄もこの通りを歩いたのかなと思いながら歩きました。今は近代的な建物がたくさん建っていますが、その中でも脈々と根付いている物があって、そんなところに寄り添えればなと思いました。

■松重さん:
歩いているところにあった屋台に鰻の串焼きがあって、北斎は下戸ですが、僕は泡の出る飲み物と一緒に食べたかったです(笑)

Q:1000年以上前から存在している、ここ福徳神社で、原監督が大ヒットの御祈願をされたそうですが、映画にもゆかりのある日本橋に降り立ったお気持ちはいかがですか?

■監督:
身が引き締まりました。もうヒットは神様におすがりするしかないですね。

■杏さん:
歴史のある神社でお参りできたので、ヒット間違いないと思います。

Q:現在、まさに最後の仕上げ中と伺いましたが、手ごたえはいかがですか?

■監督:
ものすごくありますね。絶対にお金を払って見に来ても、損はさせない作品です。

Q:みなさま原作者の杉浦日向子さんの作品がお好きと伺いました。杉浦さんの作品のどういうところがお好きですか?

■監督;
杉浦さんが好きすぎてプレッシャーはかなりありました。責任重大ですよね。でも作品を素直に画面に出せばきっと良いものができると思っていました。

■杏さん:
杉浦さんには残念ながらお会いするのは叶わなかったのですが、大好きでしたので、こうした形で関わることができてとても嬉しかったです。声の仕事にも興味があったので、初めてで緊張しましたが、出来上がりが楽しみです。

Q:松重さんは偉大な浮世絵師、葛飾北斎を演じられましたが、こういう歴史上の人物を演じる上で、何か役作りをされたりなどされましたか?

■松重さん:
杏さんと声を入れたのはバラバラだったんですが、ちょうど別作品で一緒だったので、「楽しかった?大変だった?」と共有できたのは良かったですね。北斎は今では有名ですが、この時はただ江戸に生きた絵師として、気負わないで自然にできました。

Q:最後に一言

■監督:
葛飾北斎という人は人気のあった絵師でしたが、アーティストで生きたわけではなく、絵を書くことしか興味のない、絵ばっかりを書いていた親子でした。それを日本の方、海外の方に見て頂きたいです。

■杏さん:
アニメーションは、石ころ1つでも人が意志をもって描いた景色。江戸のスケールの大きな景色が繊細に画面に映し出されます。「百日紅」はその花が長く長く紅が続くという意味もあるので、みなさまの目にいつまでも鮮やかに映るといいなと思います。

■松重さん:
杏さんの声をガイドに声を入れていたんですが、だんだん杏さんの声なのか、お栄の声なのかわからなくなるぐらいでした。早くお客さんに見て頂きたいです。