『毎日Googleで「夢 諦める 方法」などと検索して病んでいた時期につくった作品が、四年越しに、こうして陽の目を見ることとなり、本当にありがたいと感じている。この映画では、登場人物が意図の不明瞭な行動をとることがしばしばある上に、その意図自体も、あまり説明されてはいない。が、それらは基本的には、病んでとがっていた僕が、シャレとしてやっていたことである。従って、「あいつら何やってんだ?」などと突っ込みを入れながら見てもらえば、普通に見るよりもさらに楽しむことができると思う。
この映画には他にも、見知らぬ隣の人の存在を感じられる、劇場でこそ楽しめるような様々な珍しいとがった手法をたくさん取り入れている。ぜひ、周囲の人と一緒に見ていることを感じ、みんなで突っ込みを入れながら、笑いたい時には大いに笑って、楽しみながら、見てもらいたい。』
北川監督は西多摩郡日の出町の西福寺の住職の息子という変わった経歴で、大学院で仏教について掘り下げて勉強し、実家のお寺で僧侶の修行を積んでます。21日の初日の3つの法要の仕事をこなして、舞台挨拶のかけつけました。