この度、ウベルト・パゾリーニ監督『おみおくりの作法』が1月24日(土)よりシネスイッチ銀座ほか全国公開となります。
その公開に先立ち、先日1月9日(金)映画美学校試写室(渋谷)にて、映画コメンテーターのLiLiCoさんをお招きし、
トーク付き一般試写会を行いました。

本作は、ひとりきりで亡くなった人を弔う几帳面で誠実な民生係ジョン・メイが故人の人生をひもとき、
人と出会うことで新たな人生を歩みだす物語。丁寧にあたたかく死者と向き合う主人公の姿に胸を打たれる感動作です。
映画をひとあし先にご鑑賞下さったLiLiCoさんは、自身と同い年の主人公の生きる姿に感銘を受け、感情移入したとのことで、
絶賛のコメントもいただきました。

【開催概要】 (上映時間:91分) 
日程:1月9日(金) 18:30開場 / 19:00開映  
トーク: 20:35-20:55 
※ 映画上映後に映画コメンテーターLiLiCoさんよるトークショー実施

【イベント内容】
上映終了後、感動冷めやらぬ会場に登場したLiLiCoさん。
開口一番「今年は始まったばっかりだけど、『おみおくりの作法』は、2015年のベストを観てしまった!と思える作品。
ユーモアもあって、人生にとって大切なことを教えてくれる素晴らしい映画ですよね。」と絶賛。

ひとりきりで亡くなった人を弔うジョン・メイの姿に、「人の最期は、きっと人がどう生きたかで決まると思います。
主人公ジョン・メイとは同い年だけど、彼は仕事でもプライベートでも常に自分の世界でベストを尽くして生きていて、そういう生き方は美しくてカッコいいと思いました。でも、同い年なんてびっくりしました!彼の方が見た目は年上に見えますよね?(笑)」と、印象を語って下さいました。

作品を観終えて、自分の人生について考えたというLiLiCoさん。
「私の祖母は94歳で亡くなりましたが、彼女の意向で亡くなる前に盛大な生前葬を行いました。
祖母も一緒に飲んで騒いでとても楽しかったです。その後の本当の葬儀の時には、遺言通り『立派に生きた!』と言って
みんな笑顔で大きな拍手をして送り出しました。そんな、祖母の最期がとても印象に残っているので、
私も自分の葬儀では自分の貯金を使って皆でパーティーして、どんちゃん騒ぎしながら、面白い人だったと見送ってほしいですね。
それまでは悔いのないように生きたいです!」とのエピソードも語って下さいました。

最後に「2014年に大ヒットした『チョコレートドーナツ』もそうでしたが、『おみおくりの作法』も何度も見返したくなる、本当に素敵な映画です。
特に、この作品は何度も観れば観るほど新たに発見できる部分が多くて、細部までこだわった作品だと思います。
心があたたかくなるラストが待つ『おみおくりの作法』。本当に多くの方に届いて欲しい1本ですね!」とお話しいただきました。

LiLiCoさんからの絶賛コメント!!
優しさに満ちた生き方をすれば逝くときは美しくて感動的。
日本らしい考えが溢れる傑作!—LiLiCoさん(映画コメンテーター)