バンクーバー国際映画祭他、釜山、ロンドン、ハワイ、とこれまで様々な国際映画祭に出品され、海外での評価も高いことで話題となっておりますが、この度、中華圏のアカデミー賞と称される第51回台北金馬影展(11/6〜11/27)の「アジアの窓」部門に正式招待され、永作博美と姜秀瓊(チアン ショウチョン)監督が会見、舞台挨拶ティーチインに登壇いたしました。

【第51回台北金馬影展 】
◆日時:11月9日(日)
◆場所:台北市 会見:グランドハイアット 舞台挨拶ティーチイン:CINEMARK
◆ゲスト:永作博美、姜秀瓊(チアン ショウチョン)監督

台湾の新聞週刊誌TV媒体などメディアが多数集まる中、和やかに会見が行われました。卓上に置かれた、本作で使用された珈琲器具などを見るとすかさず感嘆の声を上げました。まず永作は、台湾語で「ありがとう」と挨拶した後、台湾はRibbon時代に訪れて以来であることを明し、「謝謝!21年ぶりに台湾に来れました!」と喜びを語ると、台湾人の監督との出会いについて「最初話を頂いたときに本当に楽しみだった。監督は慣れない日本という土地での演出、日本人の演技レベルを察するのは非常に困難だったと思います。ただ監督のやり方は非常に魅力的に見えましたので、演出の指し示す方向を探ろうと一生懸命に聞いて演じようと思いました。」と嬉しさをアピールした。チアン監督は、この作品のきっかけが5年前の台北金馬影展であることを語り、「永作さんと仕事ができて嬉しかった。最初話をいただいたときは『あなたの作品を観て、妙に気に入ってこの雰囲気が好きだ』とその場で伝えてきた男性プロデューサーのことを一体何を話しているんだろう。といぶかしく思った」と当時のことを感慨深く振り返った。
舞台挨拶では、登場すると中国語で流暢にタイトルと自己紹介をし、会場から称賛の声を誘った。

「珈琲は飲むばかりだったので、焙煎の仕方から勉強しました!役には愛情の深さ、優しさも感じてます。21年ぶりの台湾は全然違う街になってたと感じています。」と台湾への想いを述べた。観客からのティーチインでは、ファンだという男性観客からの熱烈な歓迎の言葉と芝居をどう捉えているかという質問に、「ファンでいてくれて謝謝。芝居は人生勉強の場、修行の場と思っています。人間日々何が起こるかわかないと。役をやる度に日々楽しもうと思います。」と述べ、暖かな観客に迎えられた。