本日映画『幻肢』が公開初日を迎え、メインキャストらによる舞台挨拶が行われました。

日時:9月27日(土) 舞台挨拶開始14:05〜 
場 所:新宿K’s cinema(新宿区新宿3丁目35-13 3F)
登壇者:吉木遼(25)、谷村美月(24)、遠藤雄弥(27)、佐野史郎(59)、藤井道人監督(28)、島田荘司(65)

本格ミステリー作家の第一人者である島田荘司原作の初の映画化となる『幻肢』が公開初日を迎えた。初日舞台挨拶に出演者および監督、原作者が登壇し、それぞれの役や作品への想い、撮影時の思い出を語った。

MC:吉木さんは初めての映画出演で主演を務められ、難しい役だったと思いますが作品をご覧になっていかがでしたか?
吉木遼:3回観させて頂いたのですが、1回目は緊張で、自分が映っていない風景とかばかりをずっと観ていて、2回目でやっとストーリーが分かって、3回目でやっと自分を観られました(笑)。恥ずかしいけれど嬉しかったですね。

MC:谷村さんは最初にお話をいただいた時はいかがでしたか?
谷村美月:脚本を読んだ時に面白いと思いました。詩的なセリフが多くって新鮮でした。現場はすごく楽しかったです。やっぱり自分の中で、映画の現場ってやっぱり楽しいなって再認識できた作品だったので、良かったなと思います。

MC:遠藤さんは監督と同じ年で、意気投合したと伺いましたが。
遠藤雄弥:はい、青春時代に観てきたものが同じですごく話しやすかったです。現場でも、亀井を演じるにあたって、眼鏡を掛けていた方がいいのではないかとか、気兼ねなくディスカッションして、全幅の信頼を置いて参加できて良かったです。

MC:佐野さんは脳科学の教授役ということで、冒頭の長ゼリフがとても印象的でしたがいかがでしたか。
佐野史郎:台本を頂いて、打ち合わせの時に「ここは1カットでやらないと意味が無い」と自分から進言したのですが…テストをしてみたら10分間にもなってしまって(笑)。自分がしっかりと理解していないと伝わらないと分かっていたので大変でしたが、ハードルが高いと燃えますね。

MC:今回は原作が元々あるのではなくて、監督が島田先生と一緒に脚本を作り上げて行かれたという事で、その工程はいかがでしたか?
藤井監督:そんな有り難いお話は無いと思って、すぐに自分からやらせて下さいとお願いしました。話し合いの後はメモが3回でなくなってしまって、それを見直して理解するのはすごく修行でしたが、貴重な経験でした。

MC:島田先生はこれが意外にも初めての映画化ということですが、作品をご覧になっていかがでしたか・
島田荘司:スタジオで音入れの時から立ち会ったのですが、佐野さんの長ゼリフから始まる冒頭の10分間は呆気にとられる程素晴らしかったです。最後は1人で立ち上がって拍手をして、監督のもとに行って、これはいいものが出来ましたね、ありがとうございましたと声を掛けました。

公開初日を迎え感極まった登壇者らに、立ち見が出る程の満員になった会場からは惜しみない拍手が贈られた。