キュン死しそうなほど愛くるしいマメシバ犬と、引きこもりのニートが成長していく姿が大人気の『幼獣マメシバ』シリーズ劇場版第4弾となる最新作『幼獣マメシバ 望郷篇』が、9月20日に公開初日を迎え、主演の佐藤二朗、宍戸開、?橋洋、亀井亨監督が舞台挨拶に登場しました。

◆日時: 2014年9月20日(土)
◆場所: シネマート新宿
◆登壇者:佐藤二朗(45)、?橋洋(42)、宍戸開(48)、マメシバ犬・一郎(5ヶ月)、亀井亨監督(45)

本作は、イヌとヒトとの関係を様々な角度から描き、すべての迷える大人に贈る“迷子の大人”アドベンチャーで、口だけ達者な中年ニートが、幼いマメシバとの出会いをきっかけに新しい一歩を踏み出す内容が観る人の共感を呼んでいます。

舞台挨拶の冒頭から、佐藤が宍戸を「こんなに(肌が)黒い人を見たのは初めてです。開さんに勝てるのはカラスかコウモリくらい」といじり会場を沸かせたかと思えば、宍戸も客席のとあるお客さんに向かって「あの人は相当マメシバを好きですよ」と暴走気味に持論を展開。マメシバ以上に自由奔放な宍戸に佐藤もタジタジで、「恐ろしいわ、宍戸開。暴れん坊だわ」と佐藤が苦笑いする姿に、会場は観客の笑いで溢れました。

本作は劇場版と併行して、テレビで連続ドラマも放映されており、第1シリーズから5年もの間ファンから愛され続けていて、司会者が「全シリーズを観ている方は?」と観客に質問すると、そのほとんどが挙手する状況に、佐藤も思わず「お客さんが寄り添ってくれて、お客さんの言葉、心、まなざしが育んでくれた作品。感謝の一語です!」と語り、突然、土下座までして感謝の気持ちを表しました。

さらに、会場の観客の中から抽選で選ばれたひとりに、佐藤とマメシバ犬一郎から感謝状を手渡すというファンには嬉しいイベントも開催。舞台袖にいるマメシバ犬一郎が、佐藤の元に駆け寄り感謝状を渡すという段取りでしたが、いざ走り出すと、舞台中央の佐藤を見事なまでにスルーして、一目散にトレーナーのもとへ突っ走り、会場は爆笑の渦に。佐藤も思わず「台無しじゃないか!」と怒るも、ステージ床に貼ってあるバミリに興味を持った一郎は、これまた佐藤をガン無視。佐藤は「おいっ、こっち来い!」と強引にリードをたぐり寄せ、胸に一郎を抱き、何とかファンへの感謝状授与を果たしました。

最後に、佐藤は「前作までは(あえて)ゆるくてかわいい脱力系の作品と言ってきたんですけど、全くそれだけじゃなくて、人がほんの2ミリ3ミリでも成長するために、生き抜くために、必死に戦う壮絶な話だとボクは思っています。観ないと損です!他の日本映画にない種類の感動ドラマが待っている作品です。来て頂いた方は成功者です。観に来ない人は敗北者です!」と本作を猛烈アピール!プライベートでも子供が誕生したこともあって、「(最初のシリーズから)5年たって、僕も子供ができ、命への責任をちょっと持ってみようかなと思ったのが一番の変化で、(人としての)成長がありました。それが(佐藤演じる主人公)芝二郎の映画の中の成長とかぶったりします」との言葉に、亀井監督も「二朗さん自身(子供が生まれたこともあって、今回の)4作目から(犬をうまく)あやすようになりましたね。撮影がすごくスムーズになりました」と、作中の主人公だけではなく、佐藤自身の成長も感じていたようです。「(シリーズが)どんどん熟しています」と監督も語るように、第5シリーズ製作の予感もさせる、ファンにとっても大満足な舞台挨拶となりました。

『幼獣マメシバ 望郷篇』は、シネマート新宿ほか、全国公開中です。