タレントとしての活躍の一方、現代における怪談の“語り部”として絶大な人気を誇る稲川淳二。自身のツイッターでのフォロワーは23万人を数え、毎年夏に行っているライブ公演「怪談ツアー」は通算22年目、通算公演回数は540公演、観客動員数は約44万人にも達し、公演で語られた“怪談”は406話にもなります。

その稲川淳二の怪談をパチンコ用映像にするための撮影中にとんでもない事が起こり、撮影現場の一部始終を撮ったメイキングには驚愕の映像が映し出されていた…。

そのメイキング映像を映画化した『劇場版 稲川怪談 かたりべ』が、ローソンHMVエンタテイメント・松竹メディア事業部の共同配給にて、9月20日(土)より全国公開となります。

この度、公開に先駆け19日(金)に本作の前夜祭を行い、〝恐怖〟の巨匠・稲川淳二、清水崇、大畑創の3人が集結いたしました。

『劇場版 稲川怪談 かたりべ』プレミア先行上映会 概要
【日時】9月19日(金)
【会場】新宿ピカデリー スクリーン6
【登壇ゲスト】 稲川淳二、清水崇プロデューサー、大畑創監督

墓石や卒塔婆、2体の死体が転がっていたりとお化け屋敷のような、おどろおどろしい雰囲気が漂う会場には老若男女、稲川淳二の怪談ファンが集まりました。

MCからの質問内容をすべて飛び越えてお話する稲川さんに、清水プロデューサーは「稲川さんのお話はすべて怪談に聞こえる」と評し、会場の笑いと同意を誘いました。

【トーク内容】

MC:稲川淳二さんにお聞きします。秩父と沼津の廃校で撮影されたそうですが、いかがでしたか?

稲川さん:秩父は事件・事故があった霊的なポイントが多いところなんです。
演技しているはずなのに演技でなくなってましたね。
鉄筋校舎のほうは、なんであんな山奥にあるんだろうって怖かったですね。
時間や空間を超えている不思議な映画になりました。

MC:今回の映画では、終盤に向かうにつれて稲川さんの表情がだんだんと変化して、まるで何かに憑りつかれているかのような鬼気迫る形相でしたが…

稲川さん:映画って普通アングルやら、フレームイン・アウトを意識するんですが、今回それがわからないんです。なぜなら手持ちカメラが私のことを追っているんですよ。
自分の裏側を見ているような異次元の世界でした。
私、撮影中は1日1食だったんですよ。豪華なケータリングはあったんですけど、妙な感じで食べられなくて…コンビニの冷やし中華ばかり食べてましたね(笑)。
でも大畑監督がうちのせがれに似ていまして(笑)、それに信念を持っている方だなと、彼のためになんとか成功させないとと思い、頑張りましたよ。
撮影中、鼻にできものがあったんですけど、栄養失調と疲れとボケで出来たんです(笑)

MC:続いて清水崇プロデューサーにお伺いします。今回、稲川さんと初めてお仕事をされて、いかがでしたでしょうか?

清水さん:雑学知識が豊富で話が飛ぶんですけど、それに全部引き込まれてしまい、先ほどの話もなんで冷やし中華なんだ!とか、全部が怪談のように聞こえるんですよね(笑)

MC:後輩の大畑監督作品をプロデュースされて、大畑監督についてはどのように思われましたか?

清水さん:人と違うことをやろうとしているところが凄いですね。そのうちライバルになりそうなんであまり褒めたくはないんですけどね(笑)

MC:続いて大畑監督にお伺いします。今回、怪談の語り部の第一人者の稲川さん、先輩でありホラー映画の巨匠である清水監督とご一緒に映画を作られていかがでしたでしょうか?

大畑さん:凄い大先輩とごいっしょできて光栄です。稲川さんは撮影前に打合せをした際に部屋に入ってきて鞄を持ったまま、怪談を始めたんですよ(笑)根っからのエンターテイナーと思いました。
映画の中の台詞にもあるんですけど、怪談にとりつかれている方だなと。