映画『花宵道中』女優・安達祐実、覚悟で演じた花魁役!子役時代へのピリオド、新たな自分に!9月1日(月)吉原神社にてヒット祈願
女性からの支持を得てベストセラーとなった宮木あや子氏による小説「花宵道中」が、この度映画化となり、11月8日(土)より、主演・安達祐実にて劇場公開(東京テアトル配給)いたします。
そこで本日、本作で宿命に翻弄されながらも一途な恋を貫き通す主人公・朝霧を演じた女優・安達祐実、そして現在絶賛放映中の大ヒットドラマ『昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜』で大注目の俳優・淵上泰史、さらに本作の監督である豊島圭介氏が、遊女には最も縁のある地・吉原神社にて、映画『花宵道中』公開ヒット祈願を行いました。
日時:9月1日(月) 映画『花宵道中』ヒット祈願イベント 15:30〜 場所: 吉原神社
登壇者:安達祐実、淵上泰史、豊島圭介(監督)
雨のなか人力車に乗り、着物姿で登場した安達祐実さん。両隣には大ヒットドラマ「昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜」でいま大注目の淵上泰史さん、そして本作の監督の豊島圭介さんが並ぶ。多数のマスコミを前に境内を神妙な面持ちでゆっくりと歩く。拝殿に向って一礼、そしてマスコミに向っても一礼し拝殿へ。祈祷は約10分間続いた。祈祷を終えた御三方が拝殿前に現れ、吉原神社の神主より神札を受け取り、祈祷は無事終了。
MC:吉原神社でヒット祈願をするというのは、また普段とは違った想いがあったのでは?
安達:そうですね、当時の人たちのことを想いながら祈願しました。
淵上: 僕はクランクインの前にちょうどこの吉原神社で御守を買って撮影のための祈念をしていたので、またこちらでヒット祈願が出来たことに縁を感じています。
MC:安達さんは、映画は何年ぶりでしたっけ?
安達:映画自体は何年ぶりというわけではないですけど、主演でやらせていただくのは二十年ぶりです。久々に主演の人って大変なんだなと思いながら撮影していました。
MC:今回、映画の内容が吉原の花魁という結構ハードな内容ですが、台本を読んだときはいかがでしたか?
安達;花魁の役というか、あの扮装自体を一度してみたかったですし、内容的には吉原に身を置きながらも綺麗な心というか魂というものを見てもらえる作品なので、嬉しかったです。
MC:今回は体当たりというか、激しいシーンもありますよね。ヌードとか。そういうシーンはいかがでしたか?
安達:体を張って頑張ってみました。ヌードのシーンは皆様に注目してもらえるポイントだと思うんですが、もちろんそれだけではなく、ストーリーとか一人一人のお芝居であるとかそういったところも注目してもらいたいですし、吉原で生きた一人の人間のストーリーとして楽しんでもらえたらなと思います。
MC:どの辺が一番大変でしたか?
安達:ヌードになるというのは初めての経験でしたし、現場でもたくさんの人たちのいるなかでやっているので、緊張したり恥ずかしくなったりしながら撮ってました。
MC:監督はどうでした?
豊島監督:安達さんが覚悟をきめて現場に入っていたので、その凄みが出ていると思う。お芝居はもちろん上手なんですけど、お芝居が上手な人は濡れ場も上手いなと思いました。これは発見ですね。それに二人とも本当に恋してる顔になってました。
MC:色気にやられたところもあるのでは?
淵上:全部台本に書いてあるので一生懸命やりました。
監督:これを言うと興ざめなんですけど、濡れ場は助監督と僕、男同士で全部再現して見てもらったんです。こうしてこうするんだよ、と。
MC:監督と助監督さん、どっちが安達さんの役だったんですか?
監督:僕が安達さんでした。
MC:安達さん、大人の色気みたいなものが出てきたような実感はありますか?
安達:どうでしょう。あんまり大人の色気を出したいと思ってるわけでもないので、まあ年齢と共に自然にということなんじゃないですかね。人生の経験も積み重ねていますから。
MC:今までの人生が経験として花開いてきているということですね。
安達:もちろんお芝居をする上でも日常で感じた感情は活かせますので、経験できて良かったなと思うことも多々あります。
MC:この作品のお話をいただいた時点で、もう濡れ場があるということは分かってたんですか?
安達:はい、わかっていました。数年前からもし役のうえでそういう場面が出てきても必要であればやってもいいのではと事務所の方とも話していましたし、作品自体が素敵な作品だったのでそんなに抵抗もなくやってみようということになりました。
MC:やってみようという決断の裏には、やっぱり相当な決意があったんじゃないですか?
安達:そうですね、覚悟をもって進めましたが公開が迫ってくると反応はどうなんだろうとかドキドキする部分もありますね。
MC:監督、安達さんのキャスティングはどのように?
監督:安達さんが朝霧役をやるというところから企画が始まっていたので、この役を安達さんにということではなかったです。安達さん主演で映画を作るとなった時に、しかも大胆な濡れ場があるという企画をやるとなった時、この濡れ場が本当に必然であるように台本を作ろうと努力しましたし、僕は安達さんとは何度かお仕事を御一緒させていただいていますが、20年ぶりの主演ということなので安達さんのあらゆる顔を100分のうちに収めたいという気持ちがありました。
MC:監督としてここを観てほしいというシーンは?
監督:世間的に安達祐実という女優は芝居が上手だとみなさん知っていますが、ただ上手なんじゃなくてこの映画を観たお客さんたちが「安達祐実って凄い女優だね」となってほしい。全編通してそんな凄い安達さんが見れると思います。
MC:いままでの安達祐実のイメージをすべて壊すという決意で臨んだと御自身でおっしゃっていましたが、その辺はどうですか?
安達:長年、どうしても子供の頃のイメージを引きずって生きてきたので、そろそろここで一回壊して次のステップに進みたいという気持ちもありますし、お芝居の方向性としてもこれまでとちょっと違うアプローチで演じてみた。出来上がった作品を観て、ほぼ目指してた方向に近づけているのではと思っています。
MC:淵上さんとの共演はどうでした?
安達:楽しかったです。淵上さんはわたしの3つ年下なので、すごく先輩風に扱ってくれるんです。こんなに先輩っぽく扱ってくれる人はなかなか無いと思う。
淵上:芸歴を考えたらそれこそ大先輩ですから。
MC:淵上さんは安達さんと共演してみてどうでしたか?
淵上:緊張しました。勿論そういうシーンもありますし。どこかで生意気にも安達さんを壊してやろうという意気込みで挑んでました。緊張感がある現場でしたね。
MC:恋をしているような顔をしていたといわれていましたが、そういう感情はありましたか?
安達:俳優さんはみなさんそうだと思いますが、経験したことがなくても、さもそのように演じるというのが職業ですから。
MC:最近、恋をしているということは?
安達:ちょこちょこ。
MC:今はお幸せなんですか?
安達:充実した日々ですね。良いことも悪いことも活かそうと思えば活かせる職業なので。
MC:今回は活かせましたか?
安達:どの経験をどういうふうに持ってくるかは、そのときによって違いますけど、でもいろいろなものを混ぜ合わせてやりました。
MC:改めて最後に一言ずつお願いします。
監督:『花宵道中』は時代劇ではありますけど、人が人を好きになる気持ちをテーマに描いた映画です。先日(ワールド・グレイツ部門に正式出品されている)モントリオールに行ってきましたが、海外のお客さんにもそこが伝わったのか非常に好評でした。11月の公開に向けてさらに宣伝を盛り上げてたくさんの方に観てもらえたらいいなと思います。
淵上:今の時代、時代劇の映画というのは少ないと思いますが、監督はじめ安達さん、みんなで頑張りました。役者の意気込み、パワーみたいなものを是非観て感じてもらえればと思います。よろしくおねがいします。
安達:映画を観て、日本の時代劇の美しさも楽しんでいただけると思いますが、人を愛することは切なさもあるけどやっぱりすごく心にぐっとくる素敵なことだなと思っていただければと思います。是非、劇場でご覧ください。